フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。

そんな志麻さんのライフスタイルマガジン『à table SHIMA』が11月15日に発売されます。第1号では「タサン家の冬の食卓」をお届け。寒い夜、温かい料理を家族で囲むと、心も体もほっこりしてきます。おしゃべりを弾ませながら、ゆったりとした食卓の時間を味わってください。

ここでは気になる内容の一部を、先行してお届けします!


à table SHIMA vol.1 冬号

食べることもつくることも楽しむ。志麻さんが料理で大切にしていること



「料理は食べることはもちろん、つくることも楽しめなくてはいけないと私は思います」と、志麻さんは話します。

「そのためにはポイントを知ること、どうしてそうするのかを知ることが大切です。あとは自分の好きな材料で、好みの味つけに、もっと自由に、気楽に料理できるようになれば、日々の料理がもっと楽しくなり、食べる時間も楽しめるのではないでしょうか」

そんな志麻さんの思いからこの本は生まれました。

●タサン家の普段の食卓は、食べることを楽しむための工夫がたくさん



「『私は何のために料理をしているのだろう?』と考えると、それは『楽しく食べるため』。そこに、家族の笑顔と会話があることが、私にとっては大切です」と志麻さん。

子どもたちはまだ小さいので、食事に集中できないことも。それでも食卓を囲む楽しさは知ってほしいから、一緒に料理をしたり、自然と興味を持てる仕掛けをするなど、小さな工夫を凝らしているそうです。


タサン家では、うどんも大皿盛りにして各自で取り分けるスタイルに。そうするだけで、いつものうどんもなんだか楽しくなってきます。

最初から「この分だけ、しっかり食べてね」と渡すと、子どもたちは食べきる前に興味がそれて、飽きてしまいがち。

「『次は、お肉をのせる?』『少しだけ、ほうれん草も食べてみる?』……そんなやりとりをしながら、無理なく、自分の好きな分だけおいしく食べる。そんな経験の積み重ねで、食べることの楽しさを、自然に身につけてもらえたら、と思っています」

●簡単なのに料理がグッとおいしくなる志麻さん流のコツ




先ほど紹介したうどんのつゆは、だしパックを煮出しめんつゆを加えてつくるのがポイント。その際「だしパックに塩分が入っている場合は、めんつゆの量を少なめにする」のがおいしく仕上げるコツなのだそう。

こんな風にどのレシピにも、簡単だけど料理がグッとおいしくなる志麻さん流のコツがたくさんつまっています。

●冬のメインイベント!タサン家の簡単おしゃれなクリスマスレシピ



冬のメインイベントといえば、クリスマス。少し段取りするだけで、無理をすることなく食卓を華やかに彩ることができるのが、志麻さん流のクリスマスレシピ。サラダやメイン料理以外に、子どもが喜ぶこんなデザートも。


もみの木チョコレートアイス

「ずっと昔、フランスの本で見たお菓子を再現しました。ホールケーキもいいけれど、こんなツリーをかたどったデザートがあると、クリスマス気分がますます盛り上がります」

ポイントは、アイスクリームをつめたら、とにかくしっかり凍らせること。湯煎で溶かしたチョコレートでコーティングし、あとは好みの飾りをふりかけ、さらに冷凍庫でしっかり冷やせば、小さなかわいいツリーの完成です。

●料理が見違える!志麻さん流盛りつけで普通のサラダも華やかに




編集部員が盛りつけたサラダ(左)が、志麻さんのプロの技で一気に華やかに(右)

何でもないサラダも、志麻さんの手にかかれば、ふんわりおいしそうな表情に。
サラダに使うグリーンカールはまず、立体感を出すのに重要なフリル部分をちぎっておくのがコツ。フリルやセロリの白、きゅうりの皮、ベビーリーフの濃い色の葉はアクセントになるので、目立つように意識的に上にもってくると表情豊かになりますよ。

今回ご紹介した以外にも、『à table SHIMA vol.1 冬号
』(扶桑社刊)では、リアルな志麻さんの食卓や、大根やきのこなどの旬の野菜を使った料理、クリスマス料理など、たっぷりと紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

【タサン志麻さん】



国内外のフレンチレストランで修業ののち、「より自由で簡単なフランス家庭料理を伝えたい」と家政婦に転身し、テレビなどメディアでも活躍。フランス人の夫・ロマンさん、3人の子どもたちと暮らす。著書は『志麻さんのベストおかず
』『志麻さんのベストおかず プレミアムなほぼ100円おかず編
』(扶桑社刊)など多数。パーソナルマガジン『à table SHIMA vol.1 冬号
』が11月15日に発売。公式インスタグラム@shima_magazine