衆議院選挙は今月31日の投開票まで1週間を切りました。

栃木県内5つの小選挙区候補者の選挙戦を追う特集をお伝えします。

1回目は4人が立候補し激戦の栃木1区です。

共産党・新人の青木弘候補。

60歳の青木候補は1996年、2017年に続いて3回目の国政挑戦です。

第一声は、宇都宮市の団地でした。命と暮らしを守る政治。特に最低賃金のアップに演説の時間を割きます。

街頭演説と選挙カーでの遊説を中心に住宅街や商店街などをくまなくめぐります。

野党4党の政策合意をもとに「共闘」の意義を強調。党の幹部が選挙区に入り訴えは熱を帯びました。

憲法を守り平和外交を展開、ジェンダー平等、気候変動政策など「4つの転換」を掲げて政権交代の実現をと支持を呼びかけます。

日本維新の会の元職、柏倉祐司候補。

公示後初の街頭演説は、JR宇都宮駅前で行いました。

比例復活での初当選から8年。52歳になって挑む選挙戦は涙の演説で始まりました。

医師として宇都宮市で在宅医療に従事する柏倉候補。

地域での講演やミニ集会を連日行い医療施設にも訪問を重ねてきました。

最優先の課題に新型コロナ対策をあげます。

家族介護手当の創設、在宅医療のための地域包括ケアシステムの構築を公約に掲げていて政権にしっかりものを言う立場を貫きたいと訴えています。

自民党・前職の船田 元候補。

最年少25歳で初当選し現在67歳。13回目の当選を目指しています。

宇都宮市長が選対本部長、知事も最高顧問に入り盤石の組織戦です。

新型コロナのため遊説とスポット演説がメインで街頭にこまめに立ち主張を展開します。 

企業や施設訪問にも熱心です。この日は宇都宮市内の幼稚園で支持を訴えました。

船田候補は岸田内閣が掲げる「成長と分配の好循環」を達成しデジタル化の推進、首都機能の一部移転にも意気込みを見せています。

立憲民主党・新人の渡辺 典喜候補。

前回に続き2度目の立候補で38歳、若さを強みに選挙戦を戦っています。

選挙期間中に500回を超える街頭演説が目標。行く先々でマイクを握ります。

この日は宇都宮市内の商店街を練り歩き支持を訴えました。

震災やコロナ禍で格差の広がりや未来を作る政治家の必要性を感じたという渡辺候補。

「変えよう」を合言葉に政権交代を呼びかけ、時限的な消費税減税などの経済政策、自粛と補償をセットにした新型コロナ対策を訴えています。