緊急事態宣言が9月30日まで延長されるなか食べるものもままならない人たちが増えています。宇都宮市のNPO法人はコロナ禍でも困っている人たちを助けようと11日、県内120世帯におよそ1週間分の食料を発送しました。

宇都宮市泉が丘にあるNPO法人フードバンクうつのみやの作業場ではお米5キロやレトルト食品などを詰め合わせた「きずなセット」と呼ばれるパッケージが次々と作られ発送されていきます。生理の貧困にも目を向け今回初めて生理用品も一緒に詰め込まれました。

フードバンク宇都宮では月に1度のペースできずなセットを作っていて今回で13回目です。対面してセットを受け渡す配布会と発送を交互に行っています。しかし、ここにきて緊急事態宣言の延長。本来なら対面で相談を受けながら食品を手渡ししたいところですが、次回以降は配送のみにすることも考えているということです。

フードバンクうつのみやによりますとコロナ禍が長引き今年に入ってからは「仕事がなくなってしまった」「住むところも食べるものもない」といった深刻な相談が倍増しているといいます。今後こういった相談はさらに増えると予想されていて終わらないコロナ禍でできることをするしかないとしています。