小山市長会見 公共施設に二酸化炭素濃度の測定器を配備
栃木県内では県南部を中心に新型コロナウイルスの新規感染が多い状態が続いています。
小山市の浅野 正富市長は10日の定例会見で、抗原検査キットの購入助成など総額で2億4100万円の対策事業を実施すると発表しました。
小山市では8月19日に1日当たりでは過去最多となる59人の感染者が確認され、9月9日までの累計は1776人と宇都宮市に次いで県内では2番目に多い数字となっています。
9月5日時点の自宅療養者の数は入院調整中も含め101人で、県内で自宅療養者が100人を超えているのは宇都宮市の他は小山市と栃木市だけで、浅野市長は9日、栃木市と合同で一時的に治療を受けられる臨時の医療施設」の設置を福田 富一知事に要望しています。
きょうの会見ではこうした危機的な状況を打開するため、総額で2億4100万円にのぼる補正予算の事業が発表されました。この中で公共施設の密になりやすい場所に合わせて819台の二酸化炭素濃度の測定器を配備するほか、陽性者が出た社会福祉施設や児童福祉施設などで保健所の検査の対象外になった人に抗原検査を行います。
また、自宅療養者の容体を管理するため血液中の酸素飽和度を計測できる「パルスオキシメーター」を市独自で50個購入するなど市民の命を守る取り組みを進めます。
その他、5日に閉幕した東京パラリンピックで山市出身の高松 義伸選手が車いすバスケットボール男子代表で銀メダルを獲得したのを受け、10日から市役所前にお祝いの看板が設置されました。看板は11月1日まで設置されています。