仕事が忙しかったり、子どものお世話に時間を取られたり、「家を整えたい」と思っていても毎日きちんと家事するのはなかなか難しいですよね。
整理収納コンサルタントの須藤昌子さんは、中学1年の子どもを子育て中。「年々、家事はどんどんシンプルに、無理しない方法にスイッチしています」と話します。今回はそんな須藤さんの「やめた家事」について詳しく伺いました。


家事はシンプル化。ラクできれいに

40代でやめた家事。それでもきれいな理由は?



家事のシンプル化を進めている須藤さんが最近やめたのは、夜のキッチンリセット。

「毎晩、夫の食事が終わったあとにシンク掃除をするのがルーティンでした。でも、とりかかるのはだいたい22時ごろ。1日の疲れを感じる時間にがんばる家事はしたくない、と思うようになったんです」


シンク掃除を夜から朝にスイッチ。

苦痛を感じながらやっても気分がのらないし、とはいえまったくやらないのも衛生面で不安が残ります。そこで須藤さんは、シンク掃除を夜から朝にスイッチ。

●元気な朝にやる方が、家事がグンとはかどる!



夜にやっていたシンク掃除を、朝食の洗い物が終わったあとにそのままスライドするだけなのですが、「朝のほうが断然、活動的なので作業がはかどります」と須藤さん。


須藤さんのシンク掃除は、キッチンクレンザーを全面にふりかけ、スポンジで磨くだけのシンプルな手順です。

「排水口も磨き、水で流して水分をふきとったら終了です。1日の区切りとして夜にすませてしまいたい、という気持ちもありますが、家事には終わりというものがありません。1日のうちで自分が気分よく動けるときにリセットすればいい、と思うようになりました」

イヤだな〜と思いながら夜やるよりも、すっきりした頭で朝にご機嫌よくやる方が、自分もラクだし家事がはかどりそうですね。

●夜のタスクが減ると、心も体もホッとラクに



40代になると、心も体も疲れて今までできていたことがつらく感じる場面も増えていきます。「私は片づけも仕事も家事も、疲れたら遠慮なく休んで一度立ち止まります。無理せず続けられるように、楽しくやれる方法を考えて工夫していくことが大事ですよね」


「夜のキッチンリセットをやめたら、ほっと肩の荷が降りました。夕食後ののんびりタイムも、後でシンク掃除しなきゃいけない…と思わなくていいので心の余裕が生まれた気がしています」

みなさんも「やらなきゃ」と無理してやっている家事はありませんか? やる時間を変えたり、作業を減らしたりと工夫すればもっと気持ちがラクになるかもしれません。

<取材・文/佐藤望美>

●教えてくれた人
【須藤昌子さん】


今、そして未来を楽する片づけを提案する整理収納コンサルタント。整理収納アドバイザー1級、整理収納コンサルタント資格を取得。整理収納サポート、企業向けコラムの執筆、テレビ出演など多方面で活躍。著書に『死んでも床にモノを置かない。
』『リバウンドしない収納はどっち?
』があり、公式ブログ「ROOM COZY 心地よい生活の始め方
」を日々更新中。