ヘアスタイルを変えて、気分転換やイメージチェンジをしたい! と思ったものの、美容院でうまく髪型のイメージが伝えられずに、困ってしまうことはありませんか?

今回は、「美容院でのカウンセリングで伝えた方がいいこと」について、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと人気ヘアサロンMINXの現役美容師・八木花子(八木ちゃん)さんに、わかりやすく解説してもらいました。

「美容院での髪型、家で再現できない問題」の解決法もあるので要チェックです!


美容院でのカウンセリングのコツ教えます!

美容院で失敗しないために。最初に伝えるべきこと



さとゆみ:今回も読者の方からよく聞かれる質問にお答えしていきましょう。テーマは、美容院でのカウンセリグについてです。

八木ちゃん:これについては、直接自分の担当美容師には質問しにくいという声も聞きます。

さとゆみ:なので、今回は、八木ちゃんにいろいろお答えしてもらいます! まず、「髪型を決めるときに、なにを伝えればいいか」問題! 最初に思いつくのは、長さだけれど…。

●長さを伝えるときは「センチ」でなくイメージで



八木ちゃん:そうですね。たとえば、結べる長さは残してほしいというようなオーダーはわかりやすくていいです。ただ、3センチ切ってくださいとか、5センチ切ってくださいというのは、あまりおすすめしません。

さとゆみ:それはどうしてですか?

八木ちゃん:お客さまがイメージしている長さと、実際の長さって、意外とズレていることが多いんですよ。「3センチ切ると、これくらいの長さになりますよ」と写真をお見せすると、驚かれることもあります。

さとゆみ:なるほど。あるあるですね。

八木ちゃん:それに、頭って立体なんですよね。だから、同じ3センチカットするのだとしても、元の髪型によっては、ものすごく短く切られた風になったり、その逆だったりすることもあります。

さとゆみ:では、「今の長さから○センチ切ってほしい」というよりは、仕上がりのイメージで話した方がいいんですね。

八木ちゃん:はい。実際にヘアスタイル写真を見ながら話すとズレがないと思います。

<写真を持ち込むのがおすすめ!>


イメージに近い髪型は写真で見せるのがベスト

さとゆみ:ヘアスタイル写真の話が出ましたが、やっぱり、事前に用意していった方がいい?

八木ちゃん:写真の持ち込みは大歓迎です。お客さまのなりたいイメージもわかります。ポイントは、以前の記事でも紹介していますが、3枚以上持っていくことですね。そうすると、「こんな雰囲気がお好きな方なんだ」とか「このウェーブ感が気に入ってらっしゃるのかな」などが、わかります。

さとゆみ:よく年配の方から聞くのは、「ヘアカタログを見ても、若い人の髪型ばかりでイメージがしにくい」という声ですが。

八木ちゃん:ヘアスタイルの写真は、ヘアカタログのものじゃなくていいですよ。ファッション誌のファッションページで選んでくださってもいいですし、お好きな女優さんの画像でもいいですし、テレビ画面を撮影したようなものでも大丈夫です。

さとゆみ:「ヘアスタイル写真」って思わなくてもいいんですね。

●お手入れで困ることや、普段のスタイリング方法を伝える



さとゆみ:それ以外に、美容師さんに伝えた方がいいことは?

八木ちゃん:普段のお手入れで困っていることがあったら、ぜひ聞かせてください。たとえば、前髪がうねりやすいとか、いつも右側のえり足がハネてしまうとか…。

さとゆみ:それを伝えると、考慮して切ってもらえるのですね。

八木ちゃん:カットの方法を変えることもありますし、スタイリングのアドバイスで解決することもあります。

さとゆみ:あとは、普段どこまでスタリイングを自分でするのかも、伝えた方がいいですよね。

八木ちゃん:そうなんですよ。普段アイロンで巻くとか、ブローはするとか、ハンドドライで乾かしたいとか…。美容師は、そのスタイリング方法に合わせて髪型を提案します。

さとゆみ:そうすれば、「家で再現できない」が防げそうですね。

八木ちゃん:はい。ぜひ、カウンセリングのときに、美容師に伝えてみてください!

<撮影/林絋輝 モデル/maki 取材・文/佐藤友美>

●教えてくれた人
【佐藤友美さん】



1976年北海道知床半島生まれ。日本初のヘアライター&エディター。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍。著書に『女の運命は髪で変わる
』(サンマーク出版)、『髪のこと、これで、ぜんぶ。
』(かんき出版)

【八木花子さん】



1979年静岡県藤枝市生まれ。人気ヘアサロンMINX銀座店
の美容師。自宅での手入れが簡単で、個性を引き出すヘアスタイルが得意。悩める大人女性へのアドバイスや提案が適切で、MINXの中でも絶大な人気を誇る。国内外セミナー、TV出演、アート雑誌の連載等活躍は多岐に渡る。