暑い夏。家事のなかでも、煮炊きをする台所仕事が大変! という声も多いのでは。そんなときこそ、“ほったらかし”家事がおすすめです。料理研究家のワタナベマキさんに、簡単なのに絶品なレシピと、あと片づけをラクにするアイデアを教えてもらいました。

料理がグンとラクになる!ほったらかしレシピ&テクニック



セットしたら、あとは放置でOK! 手間を最小限に抑えながら、料理をおいしくするコツを教えてもらいました。

●せいろで蒸し煮にするとほったらかしで1品完成!



せいろにクッキングシートを敷いて、野菜、肉と重ねて蒸すだけでOK。
「いろいろ手を加えたり、ずっと火の前に立っていなくていいので、夏こそせいろ料理がおすすめですよ」

<豚バラとナスのさっぱり蒸し煮>


豚肉とナスの相性は抜群!

食べやすく切ったナスと豚バラ薄切り肉を重ね、ショウガの千切り、酒、しょうゆ、酢、ゴマ油をふりかけて強火で6〜8分蒸す。仕上げにちぎった青ジソをのせ、ゴマをちらす。

<鶏モモとトウモロコシのカレー風味蒸し煮>


ひと口大に切った鶏モモ肉、薄切りタマネギ、実をそぎ落としたトウモロコシを重ね、クミン、塩、コショウ、オリーブオイルをふりかけて強火で8〜10分蒸す。仕上げにカレー粉を軽くふって。

●だしは水出しにするとラクでおいしい!




「水出しのだしは素材のうま味が引き立つ、すっきりした味わい。加熱してだしを取らなくても、料理を格上げしてくれます。煮干しでも◎」


昆布10gを水1lにひと晩漬けるだけ。

●肉、魚は下味をつけてほったらかし




鶏モモ肉は、しょうゆ、みりん、酒とともに、鮭はみそとみりんを混ぜたタレを塗って保存袋にイン。「冷蔵で3〜4日保存でき、その間に勝手においしくなります。残ったら冷凍庫へ」

●魚焼きグリルはアルミ箔を活用して掃除もラクに




「この鶏手羽中のしょうゆとみりん漬けのように、耐熱トレーにアルミ箔を敷き、上に具材をのせて魚焼きグリルで焼けば、網が汚れません」
洗い物も減り、ほったらかし料理がもっとラクに。

暑くて食欲も衰えがちなこの時期、毎日の献立を考えるのもひと苦労ですよね。さっぱりなのに食べごたえも大満足な蒸し煮は、夏にぴったり! のレシピです。ぜひつくってみてください。

<撮影/小禄慎一郎 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【ワタナベマキさん】



料理研究家。四季折々の食材を使った料理や保存食、乾物料理を得意とし、雑誌、書籍、テレビと各方面で活躍中。近著は『ワタナベマキの10の定番弁当
』(扶桑社刊)