防災集団移転 個別相談会に半数以上参加 那須烏山市
2019年10月の東日本台風で広い範囲で浸水被害があった地区の防災集団移転を検討している那須烏山市は8月初めに住民への個別相談会を行い、対象の半数以上の世帯が参加したと発表しました。
那須烏山市の宮原地区と下境地区では東日本台風で集落に沿って流れる那珂川が溢れ、広い範囲で浸水被害がありました。
市や国などは治水対策プロジェクトを進めていて、その中の一つに住民に高台などに移り住んでもらう集団防災移転の構想があります。
個別相談会は2つの地区で床下浸水以上の被害があった合わせて113世帯を対象に8月3日から11日にかけて行い62世帯が参加したということです。
被災した住民の中には住宅の再建ができていない人がいて「早く集団移転をしたい」という声もあるということです。
市は今後、10月にも個別相談会を実施するほか、それぞれの地区で説明会も予定していて、住民側と議論を重ね今年度中を目標にどのような方向性にするのか合意を形成したいとしています。
そして、2024年度末までに集団移転を実施するかどうかも含めた事業計画を策定する方針です。