コロナ禍で迎えた2度目の夏はこれまでで最も感染が拡大し栃木県内でも休業要請が出るなど厳しい判断が迫られることになっています。

例年であれば夏のシーズンに繁忙期となる施設や企業にこの夏とどのように向き合っているのか話を聞きました。

今シーズンの営業を7月16日に始めた真岡市の井頭公園一万人プール。

さまざまな我慢を強いられているこの1年。感染対策に注意しながら屋外の施設で夏を楽しもうと夏休みの子どもたちや家族連れなどでにぎわいをみせていました。

しかし、そんな光景が見られたのもわずか17日間でした。

新型コロナウイルスの感染が急拡大し、県内の警戒度レベルが県版ステージ3に引き上げられたことに伴い、8月末まで予定していた今シーズンの営業をまるまる1カ月残して早々と終えることになりました。

一万人プールが休業となるのは東日本大震災の影響で改修工事をした2011年以来の出来事です。

今年は昨シーズンにも増して安全・安心に楽しんでもらおうと感染防止対策に取り組んできました。

コロナ禍とはいえ期待していた売り上げより7割以上落ちる見込みだといいます。

一方、暑い夏の季節に喉を潤す大人の楽しみビール。県内の地ビール醸造所でも厳しい状況が続いています。

道の駅うつのみやろまんちっく村の中にあるレストランが併設された地ビールの醸造所です。

例年8月は観光客なども多く、ビールの出荷量は年間でも指折りのシーズンです。

しかし、8月8日からのまん延防止等重点措置、そして緊急事態宣言への追加で人の流れが止まってしまいました。

コロナ禍のなか新しいアイデアも生まれました。

今年のお中元商戦では東武宇都宮百貨店とコラボレーションして地元の素材を生かした商品作りに取り組みました。

危機的な状況だからこそビール造りを見つめ直すきっかけになったといいます。