鹿沼市の社会福祉協議会で後見人となった高齢者の口座から職員が不正に現金を引き出し私的に流用した問題で、再発防止に向け第三者委員会が24日、報告書を提出しました。

この問題は鹿沼市社会福祉協議会の当時の地域福祉課長が後見人になった2人の高齢者の口座から2016年と2019年に合わせて757万円を不正に引き出し私的に流用したとされているものです。

この職員はすでに懲戒免職処分になっていますが、鹿沼市社会福祉協議会によりますと現在、脳梗塞で入院していて話を聞くことができない状態だといいます。

24日は弁護士や学識者などの第三者で構成される再発防止対策検討委員会の山下雄大委員長が再発防止対策に向けた報告書を鹿沼市社会福祉協議会の宇賀神伴吉会長に提出しました。

報告書では後見事業の全ての業務を一人で行っていたことや組織内で不正を防止する機能が不足している点など組織としての問題点も指摘。

その上で複数人での担当制や通帳・公印の管理体制の見直しなど4つの再発防止策が盛り込まれました。