今注目すべき、ご当地アイス10選!最強アイスマニア シズリーナ荒井が厳選
お取り寄せ可!マニアが注目する、全国ご当地アイス10選
暑い日に欠かせないアイス。近所で売られているお気に入りもいいけれど、たまには全国に存在するご当地アイスにも目を向けてみませんか?
本企画では、旅行しづらい今だからこそ知っておきたい注目のご当地アイスとオススメの食べ方を、アイス研究家として活躍するシズリーナ荒井さんに教えてもらいました。
「初めてアイスを食べたのは1歳1ヵ月。皆さんにとっての白米のように、アイスは僕に欠かせない食べ物です。
のめり込んだのは高校2年生のときから。冷凍餃子や冷凍うどんと違って、なぜアイスだけは解凍や調理をせずそのまま食べるんだろうと思ったのがキッカケですね。それ以来、アイスのおいしさや楽しさを探求してきました。
今回は、5万個以上食べてきたマニアとして、記録より記憶に残っているご当地アイスを選びました。全品お取り寄せ可能なので、気になったものはおうちで食べてみてください!」
1. 道民が愛する「北海道メロンモナカ」(北海道)
「道民が口をそろえてオススメする、セコマの赤肉メロンを使用したアイス。カップやワッフルコーンからパフェまで、さまざまなバリエーションがあります。
そのなかでも、一番のオススメが『北海道メロンモナカ』です。ソフトな食感のモナカに包まれた赤肉メロンアイスは、北海道のおいしい牛乳に負けない風味。
メロン果汁が7%も配合され、メロンの存在感を強く感じるほど超濃厚なんです」
「実はどのモナカアイスも、できたてはサクサク食感。アイスの水分がモナカへ浸食することで、やわらかい食感になるんです。
そんなモナカアイスのできたて食感を、トースターで45秒焼くことで再現できるんです。モナカに浸食した水分が蒸発し、ソフトなモナカがサクサクに!ふわとろになったアイスとのコントラストがたまりませんよ」
2. 濃厚なコクが魅力「きよミルク」(福島県)
「見た目は普通のソフトクリームですが、ほかとは比べものにならないほど濃厚なんです。ミルク本来のコクを味わえるのは『きよミルク』だけ。
その理由は素材と製法にあります。福島のあだたら地域で搾乳された生乳を焦がさないように煮詰め、オーガニックシュガーの甘みを加えてトロトロになるまで火にかけているんです。
月~金曜に製造しているため、店頭での販売は土日のみ!」
「お取り寄せでは劣化を防ぐためにひと工夫。発送前にショックフリーザーという機械を使ってマイナス30℃以下で凍らせてから発送しています。
自然由来のもので作られているため、賞味期限は約1週間。冷凍庫から出してそのまま食べるのではなく、冷蔵庫で1時間14分解凍しましょう。お店で食べる味わいをバッチリ再現できますよ」
3. 懐かしいおいしさ「ビバリッチ」(新潟県)
「東北人のソウルアイスであった『ビバオール』。1970年代から1997年まで、主に東北や新潟のみで販売されていた、知る人ぞ知るアイスです。
現在販売されている『ビバリッチ』は、ふたつの会社が関係しています。株式会社セイヒョーの担当者によると、2007年にセイヒョーが、もともとの製販元である株式会社しまかげの協力のもとで『ビバオール』を復刻製造したのだそう。
5年ほど前に契約期間が終了したことで『ビバオール』は販売終了しました。そして2017からは『ビバリッチ』が発売。セイヒョーがこれまでの経験を活かして、独自改良をおこなった商品なのです。
アイスの味わいや中のイチゴソースは当時のまま。イチゴのやさしい味わいをアイスバーにした、懐かしいおいしさです」
中にイチゴソースが入ったアイスバーなので、冷凍庫から冷蔵庫に移して27分後が食べごろです。アイスとイチゴソースがとろけ合う瞬間を体験していただきたい!
イチゴ牛乳のようなあま~いアイスに、やさしい酸味の効いたイチゴソースが口の中でマリアージュ。このクオリティのアイスが1970年代に誕生していたことに驚きを隠せません」
4. 濃厚&濃密!「ガーンジィゴールデンアイスクリーム」(栃木県)
「那須高原にある南ヶ丘牧場の自家製アイスクリームです。日本で一般的なホルスタイン牛のミルクよりも濃く、栄養価の高いガーンジィ牛のゴールデンミルクで作られています。
濃厚で濃密なアイスは、群を抜くコク深さ!ミルクとの相性を考え抜かれたバニラも香り高く、最後まで楽しめる逸品に仕上がっています」
「ミルク本来の甘さを引き立たせるため、隠し味に塩が入っているのもポイント!ミルクの濃厚なコク、バニラの上品な香りと相性抜群です。
まるでバターにように濃厚な『ガーンジィゴールデンアイスクリーム』、ぜひトーストしたパンに塗って食べてみてください。バニラの甘くてやさしい香りが際立ち、より濃厚な味わいを楽しめますよ」
5. 日本一チョコを満喫できる!? 「グラスショコラ」(東京都)
「市販の安価なチョコアイスは、ココアが主な材料で、カカオは入っていても微量なんです。
そんなチョコアイスでオススメしたいのが、森永製菓『タイチロウモリナガ』ブランドの商品。“日本一チョコと会話ができるアイス”といっても良いほどの逸品です。
製菓メーカーとして、お菓子とアイスを製造する技術を兼ね備えているからこそ生まれた『グラスショコラ』。まるで、冷たい生チョコを食べているようなアイスです」
「高級感漂う容器に入った『グラスショコラ』は、東京駅のグランスタ東京内、またはオンラインショップ『GOOD EAT CULB』で購入可能です。
室温で12分おいてから食べると、生チョコのようなクリーム感にあふれ、チョコ本来のおいしさで楽しませてくれます。
2021年8月現在、在庫に限りのあるアイスなので、幻のチョコレートアイスになること間違いありません」
6. アイスの中に月餅が!「横濱月餅アイス」(神奈川県・横浜)
「横浜といえば、日本で初めてアイスが製造販売された地。オススメのアイスは、シウマイでおなじみの崎陽軒が販売する『横濱月餅アイス』です。
アイスの真ん中には、バターを練り込んだ皮で小豆あんを包んだ横濱月餅がまるまる1個入っています。肝心のミルクアイスは、横濱月餅にマッチするようあっさりとやさしい味わいです」
「このアイスは、横濱月餅をおいしく楽しむために作られたもの。横濱月餅を適度にやわらかくするため、まず横濱月餅だけを取り出し、600Wの電子レンジで60秒温めてアイスに戻しましょう。
すると、横濱月餅の熱でアイスクリームが溶け出し、ちょうど良い食感が楽しめますよ」
7. レトロかわいい!「冷凍ぷりんソフト」(三重県)
「三重県伊勢市の『山村みるくがっこう』で売っている『ぷりんソフト』が、お取り寄せでも!2021年8月現在、予約1ヶ月待ちの『冷凍ぷりんソフト』です。
とろっとろの山村ぷりんが入った瓶にソフトクリームを搾り、コーン(お取り寄せのみ)を被せたレトロでかわいいアイス。プリンとソフトクリームのマリアージュが最高です!
火の入り加減を調節することで、プリンのとろっとろな食感を生み出しているんです」
「お取り寄せしたら、以下の手順で店頭レベルのおいしさを再現しましょう!
冷凍庫から冷蔵庫へ移して30~40分、ソフトクリームとプリンがやわらかくなるのを待ちます。そのあと、コーンをオーブントースターで30秒焼けば完成です」
8. 青汁本来のおいしさを知れる「純生青汁アイス」(高知県)
「鮮度にこだわった純生青汁をアイスに昇華させ、5つのフレーバーをワンセットにしたお取り寄せ限定のアイスです。新鮮な青汁をベースに、さまざまなアイスを作ったのは日本でも遠藤青汁だけ!
オススメの味は、ナッツの女王であるピスタチオと純生青汁を掛け合わせた『アイスクリームピスタチオ』。それぞれの素材の良さを活かしながら練り上げられ、ピスタチオの濃厚な味わいを強く感じられます」
「5つのフレーバーで純生青汁アイスのオンパレード!実は食べる順番でオススメがありまして……。
氷菓青汁、氷菓豆乳、アイスクリームミルク、ラクトアイスミルク、アイスクリームピスタチオの順に食べていくと、青汁本来のおいしさを知ることができるんです。
青汁を“マズい”と思い込んでいる方がいるかもしれませんが、これを食べたら好きになること間違いありません!」
9. 九州名物の溶けないアイス「ムース」(福岡県)
「九州の方は学校給食でおなじみの、溶けないアイス『ムース』。魅力は、ふたつの食感を楽しめることです。
冷凍庫から取り出してすぐ食べるとシャリシャリ食感、時間が経つと独特のもっちり食感へと変化。ほんのりと甘いミルク味はどこか懐かしく、大人になってからも食べたくなる味わいです」
「なんといっても特徴は、溶けないこと。アイスは一度溶けると、中の空気が逃げてしまい、食感や風味がそこなわれてしまうもの。ですが『ムース』は、時間が経っても本来のおいしさを楽しめます。
定番のミルク味以外に、季節限定フレーバーもあるので、セットで食べてみてはいかがでしょう」
10. ザクザクっとおいしい「ブラックモンブラン」(佐賀県)
「九州のソウルアイスといえばコレ。口どけの良いスッキリとしたバニラアイスを、香り豊かなチョコレートでコーティングしたアイスバーです。そこへ、ザクザクっと食感のよいクランチが、これでもかとまぶされています。
子どもから大人までファンをもつ人気のアイス。あまり知られていませんが、実は2018年からクランチの量が倍増されているんです」
「冷凍庫から冷蔵庫に移して31分後に食べると、クランチとチョコレートとバニラアイスが口の中でとろけ合い、舌を巻くおいしさに。
クランチが、ボロボロ落ちてしまうので、袋を受け皿にするとスマートに食べられますよ」
今年の夏は、こだわりのご当地アイスを家で
「これからは、アイスをカッチカチのまま食べないでください!本来のおいしさを探るよう、口の中でアイスとの会話を楽しみながら食べてほしいです」
そんなシズリーナ荒井さんからの熱いメッセージを胸に、紹介したご当地アイスを楽しんでみてください。この夏はアイスを食べながら、日本各地に想いを馳せてみてはいかが?
取材・文/macaroni 編集部 道岡
※掲載商品の情報は公開時点のものです。店舗によっては取り扱いがない、または販売終了している場合もありますので、あらかじめご了承ください。