キッチンに眠っているスパイス救済!おうちで作れる「万能スパイス」の黄金配合【肉用・魚用】

教えてくれた人

スパイス・ハーブ料理研究家/カラミちゃん
胃が弱い夫のために、健胃効果のあるスパイスを使う料理を作り始める。「台所から健康を作る!」をモットーに、スパイスを使ったカレーのポップアップ、料理教室、レシピ監修を行ったり、ラジオに出演したりとマルチに活躍されている。

肉用と魚用!おうちで作れる万能スパイスのレシピ

スパイス料理が恋しくなる、暑い夏がやってきました。スパイスを買ったはいいものの、カレーくらいにしか使っていない……という方も多いのではないでしょうか?

そこで、市販の単品スパイスを混ぜるだけの、万能スパイスを作ってみるのはいかがでしょう。この記事では、スパイス・ハーブ料理研究家のカラミちゃんに、おうちで作れる万能スパイスの黄金配合と、アレンジレシピを教わりました。

肉料理にはこれ!フランスの伝統スパイス「カトルエピス」

・ジンジャー……小さじ2杯
・ナツメグ……小さじ2杯
・クローブ……小さじ1杯(クローブがない場合オールスパイスでも良い)
・白こしょう……小さじ2杯
・黒こしょう……小さじ2杯

これらをすべて混ぜ合わせます。

「フランスの伝統的な調合スパイスに、カトルエピスというものがあります。ジンジャーやナツメグ、クローブなどをブレンドしたもので、スパイシーで奥深い味わいと、ほんのりとした甘い香りが特徴です。こしょうが効いているので、肉料理によく合います。

クローブの香り成分オイゲノールには抗菌・抗酸化作用があり、黒こしょう、白こしょうに含まれるピペリンは消化促進のサポートもしてくれますよ」

豚肉との相性抜群!

「豚ロース肉に塩とカトルエピスを振りかけて、シンプルなローストポークにしてはいかがでしょう。ピリッとした辛味が良いアクセントになり、いつものローストポークがワンランクアップしますよ。

ほかにもハムやパテなどの下味にぴったりです。肉以外にも、赤身の魚にも合いますし、マフィンやクッキーなど、お菓子作りの際にほんの少し混ぜるのもおすすめです。風味が良くなります」

魚介料理にはこれ!色鮮やかな「ターメリックスパイス」

・フェンネル……小さじ1杯
・ターメリック……小さじ1杯
・コリアンダー……小さじ1杯
・チリパウダー……小さじ1/2杯

これらをすべて混ぜ合わせます。

「魚に合わせる調味料には、ドライハーブをミックスしたものをよく見かけますが、スパイスを合わせてもおいしいんです。ご紹介するのは色鮮やかなターメリックや、魚に合うスパイスとして代表的なフェンネルを使った万能スパイス。

柑橘系のような爽やかな香りのコリアンダーを合わせることで、スパイシーでさっぱりとした味わいになります。また、チリコンカンやタコスなどによく使うチリパウダーには、オレガノ、ガーリックなどが入っているので、風味も良くなりますよ」

魚のムニエルやえびのソテーに!

「いわしやさばなどにまぶして、ムニエルにするのはいかがでしょう。スパイスの風味が効いているので、ビールや白ワインによく合う、いつもと違ったムニエルを楽しむことができるはず」

「さらに、えびのソテーにもよく合います。スパイスとすり下ろしたにんにく、しょうがを混ぜ合わせ、えびを漬け込んで軽くマリネしてからソテーしてください。

ポイントは、バターやオリーブオイルなどと一緒に調理すること。ターメリックは脂溶性なので、油と合わせることで効率よく栄養を摂ることができますよ」

混ぜるだけ!料理の幅がグッと広がる万能スパイス

おうちでできる万能スパイスのレシピを肉、魚用に分けて2種ご紹介しました。スパイスのブレンドと聞くと少し専門的なイメージがあり、素人にはむずかしいでしょ……と思う方も多いはず。しかし、市販の単品スパイスを使って、おうちでも手軽にできるんです。

使い道がなく、キッチンに眠っているスパイスはありませんか?これを機に万能スパイスに変身させ、新たなスパイス料理にチャレンジしてみましょう!

文/高崎瑞輝(macaroni 編集部)