ジャック・グリーリッシュの代わりにラヒーム・スターリング?右サイドバックのキーラン・トリッピアーを左サイドバックに?そしてジェイドン・サンチョとベン・チルウェルは、ベンチにさえその居場所はないのか?日曜日にウェンブレイにて行われたクロアチア代表戦では、先発メンバーが発表された際に大きな反響が湧き上がったものの、最終的には1−0と勝利をおさめサウスゲート監督の采配の正しさを示す結果となった。

 スターリングが決勝点を沈め、トリッピアーはアトレチコで培ったその経験とコミュニケーションスキルを駆使し、経験の浅いタイロン・ミングスを中心としてバックラインを安定させた。「彼は非常の過小評価されている」そうトリッピアーについて語ったサウスゲート監督は、「アトレチコでは数年にわたって、ファイターとして戦っている」と賛辞を贈っている。

 その一方で23人のベンチメンバーの中には、左サイドバックのチルウェルと共に、ジェイドン・サンチョの居場所もなかった。「23人しか登録できないことは残念だ」と、キックオフの前に英国BBCに対してUEFAの判断に苦言を呈した指揮官。あくまで今回の理由は彼らのポジションは「他よりもオプションがあった」ため、それ以外のポジションのカバーへとメンバー数が利用されたため。ただいずれにしてもサンチョにとって、残念なユーロ初戦になったことは確かではある。