【前園真聖コラム】第354回「三苫薫は文句なしで五輪当確ではない」
ジャマイカ戦を終えて、いよいよ五輪代表のメンバー発表が近づいてきました。特に注目されるのは、所属する川崎では大活躍しているもののU-24日本代表ではインパクトを残せていない三笘薫が選ばれるのか、ではないでしょうか。
ジャマイカ戦でアシストを決めたものの、僕は三笘はまだ当確ではないと思います。理由は3つあります。
1つはアルゼンチン戦のような厳しい相手に対して何もできなかったこと、ジャマイカは後半運動量が落ちてスペースが広がったから三苫のよさが出ましたが、消えている時間が多く、スペースがないときに何ができるか、代表ではまだ不安が残ります。クラブとの役割の違いにまだ迷いがあるように見えます。
2つめに守備の問題です。川崎で三笘が守備に追われることはありません。一方でライバルの相馬勇紀は守備での貢献度も高く、やはりファーストチョイスは相馬になってくると思います。
3つめにポジションの問題です。相馬はウイングバックでもプレーできます。また前田大然は左サイドに回すことも出来ます。登録人数が18人と少ない五輪代表で複数のポジションができることは大きなメリットになりますし、その点でライバルがリードしています。
では左サイドは誰が選ばれるか。僕は相馬も三笘も選ばれてほしいと思います。というのも、スペースがないときにどうなるか、あるいは守備でどれくらい踏ん張れるか、対戦相手に強豪チームが少なかったため、三笘には証明する場がなかったです。ですが三笘の能力に秀でたものがあるのは間違いありません。
あとはポジションごとの人数配分や監督の考え方によりますが、僕は相馬も三笘も選んで、三笘に7月の壮行試合2試合で不安材料を解消させるチャンスを与えていいのではないかと思います。三苫には厳しいことばかり言ってきましたが、選ばれて活躍してくれることを願っています。
ジャマイカ戦でアシストを決めたものの、僕は三笘はまだ当確ではないと思います。理由は3つあります。
1つはアルゼンチン戦のような厳しい相手に対して何もできなかったこと、ジャマイカは後半運動量が落ちてスペースが広がったから三苫のよさが出ましたが、消えている時間が多く、スペースがないときに何ができるか、代表ではまだ不安が残ります。クラブとの役割の違いにまだ迷いがあるように見えます。
3つめにポジションの問題です。相馬はウイングバックでもプレーできます。また前田大然は左サイドに回すことも出来ます。登録人数が18人と少ない五輪代表で複数のポジションができることは大きなメリットになりますし、その点でライバルがリードしています。
では左サイドは誰が選ばれるか。僕は相馬も三笘も選ばれてほしいと思います。というのも、スペースがないときにどうなるか、あるいは守備でどれくらい踏ん張れるか、対戦相手に強豪チームが少なかったため、三笘には証明する場がなかったです。ですが三笘の能力に秀でたものがあるのは間違いありません。
あとはポジションごとの人数配分や監督の考え方によりますが、僕は相馬も三笘も選んで、三笘に7月の壮行試合2試合で不安材料を解消させるチャンスを与えていいのではないかと思います。三苫には厳しいことばかり言ってきましたが、選ばれて活躍してくれることを願っています。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。