栃木県にゆかりのある武将、藤原秀郷(ふじわらの・ひでさと)の魅力を知ってもらおうと、著名な歴史学者による講演会が12日、宇都宮市内で開かれました。

この講演会は、栃木県にゆかりのある武将・藤原秀郷の魅力を伝え、地域活性化につなげようと宇都宮市の民間団体が開いたものです。講師を務めたのは、戦国時代を中心に日本史を研究する静岡大学名誉教授の小和田哲男さんです。

藤原秀郷は貴族が中心だった平安時代に武士団を形成して平 将門の乱を鎮圧し武士の始まりとされた武将で、その強さは「宇都宮の百目鬼退治」などの伝説として語られています。

小和田さんは研究した文献や諸説をもとに若き日の秀郷の活動や、将門を討つことができた理由などを説明しました。また、秀郷の子孫たちが、佐野や那須、小山など県内の地名につながるルーツがあると述べました。

ほかにも大河ドラマの時代考証をしたときのエピソードなどを披露し訪れた人たちは楽しみながら歴史を学んでいました。