6月は国土交通省が定めた土砂災害防止月間です。

日光砂防事務所は11日、2015年の関東・東北豪雨で土石流が発生した芹沢地区の砂防設備の点検を行いました。

芹沢地区の点検には日光砂防事務所の職員と砂防ボランティア合わせて4人が参加しました。

地域を流れる川の支流の上流にある田茂沢第1砂防堰堤は、2015年の関東・東北豪雨で土砂をせき止め下流の被害を軽減しました。

点検では堰堤の上流に新たに土砂が流出していないかや倒木が増えていないかなどを確認していきます。

豪雨の被害を受けて設計・建設された中坪上沢の堰堤。当時ここから流れ出した土砂が下流の集落を襲い、住民25人が一時孤立しました。

堰堤の上流には倒木が当時の状態で残ったままですが新たな土砂崩れは、発生していませんでした。

11日は芹沢地区のほか上三依地区の点検も行われましたが、異常は見つからなかったということです。

今回点検した情報は住民の避難情報を発表する日光市と共有され今後の避難に活用されます。