堀江貴文氏

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 26日に新球団「福岡北九州フェニックス」の設立を発表した実業家の“ホリエモン”こと堀江貴文氏。その堀江氏が設立会見で語ったと伝えられた言葉が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。

 設立会見を伝える報道によると、堀江氏が設立した新球団は福岡・北九州市を本拠地とし、プロ野球独立リーグ『九州アジアリーグ』参入をめざすとのこと。チーム編成は堀江氏が運営するオンラインサロンのメンバーが担い、堀江氏自身は取締役としてスポンサー探しなど経営面に携わるという。

 会見の中で話題となったのが、「たまたま戦力外通告されるような、それでいて実力のある選手がいったん独立リーグで調整して、そしてまたNPBに戻っていくこともできます」という発言。堀江氏は新球団が元NPB選手たちの受け皿となってくれればという思いを抱いているようだが、これを受けネット上には「時期が時期だけにどうしても清田の存在がチラつく」、「まさか目玉選手として清田獲得を考えているのでは?」といったコメントが複数挙がった。

 コメントで挙がっている清田育宏はつい最近までロッテ(2010-2021)でプレーしていたが、度重なる不倫など球団ルールに反した行動をとっていたとして5月23日に球団から契約を解除された元選手。解雇の経緯を考えると“いわくつき”の人物ともいえるが、獲得のメリットは少なくないという見方がある。

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 「新球団の本拠地である福岡には以前、『福岡レッドワーブラーズ』という独立球団が存在していました。同球団は2008年から四国・九州アイランドリーグに参加しましたが、2008年は1万9931人(1試合平均498人)、2009年は1万9546人(同489人)と観客動員に苦しみ、結果同年限りでリーグを撤退し活動休止状態に。当時の報道によると、同球団オーナーは運営がうまくいかなかった要因として『認知度が上がらず、県民球団として地域を巻き込めなかった』ことを挙げています。過去球団の苦戦を踏まえると、今回の新球団もどれだけ認知度・知名度を高められるかが今後を左右するといえますが、度重なる不倫や解雇で良くも悪くも話題となっている清田は客寄せパンダとして適しているのではという声は散見されます」(野球ライター)

 清田は解雇前までの年俸が6000万円(推定)だったため、一部からは「出来たばかりの球団がそんな大金を払えるのか?」という否定的な声も挙がっている。ただ、現在清田が置かれている状況を踏まえると、こうした金銭面の障壁もクリアできる可能性はあるという。

 「ロッテの球団ルールを破り解雇にまで至った清田は他球団からも見限られているといい、これまでの報道ではNPB球団や独立・BCリーグ球団の中に獲得を検討している球団はないといいます。もちろん、清田にまだ野球をやりたい気持ちがあればの話ですが、八方ふさがりの現状でオファーを出せば条件面で大きな譲歩を引き出せる可能性はゼロではないでしょう」(同)

 初年度の運営費は約1億円、所属選手は25人程度を見込んでいるとも伝えられている堀江氏の新球団。一部では堀江氏は清原和博氏(元巨人他)や新庄剛志氏(元日本ハム他)の獲得に興味を示しているとも報じられているが、清田の獲得も狙うようなことはあるのだろうか。

文 / 柴田雅人