下ごしらえから丁寧に。基本の「メバルの煮付け」レシピ

ふっくら。メバルの煮付け(合計時間:25分)

シンプルなメバルの煮付けレシピです。身がふっくらしていて、中心まで味が染みすぎない上品な仕上がりが特徴。ごぼうと一緒に煮ることで、味に深みが出ます。臭みがほとんどないため、メバル本来の旨味を堪能できますよ。

コツ・ポイント

煮崩れを防ぐコツ

煮崩れを防ぐコツは沸騰させすぎないこと。メバルを煮ている間の火加減は、煮汁から小さな泡が出て、コトコト聞こえるくらいに調整しましょう。

身が硬くなるのを防ぐコツ

煮込みすぎないことが身を硬くしない最大のポイント。煮汁を煮詰める前にメバルを鍋から取り出すと、身がふっくらやわらかく仕上がります。煮詰めた煮汁をメバルにかければ、十分に味が馴染みますよ。

臭みを防ぐコツ

下ごしらえをして、みりんと酒で煮ると、メバルの臭みはほとんど気になりません。また、しょうがを最後に加えるのもポイント。しょうがのえぐみが出ることなく、上品な香りがつきます。

材料(2~3人分)

・メバル……2匹(18cm)
・春菊……1/2袋(70g)
・ごぼう……1/2本(70g)
・しょうが……1片
・しょうゆ……大さじ2杯
・みりん……大さじ2杯
・砂糖……大さじ1杯
・酒……100cc
・水……100cc

※春菊は小松菜や水菜など、お好みの青菜で代用可能です。

メバルの下ごしらえ(所要時間:10分)

1. うろこを引く

包丁の刃でメバルの表面を擦るようにして、うろこを取ります。

2. エラブタのつけ根と膜を切る

エラ部分に指を刺し込み、エラブタの上下にあるつけ根を刃先で切り離します。エラと身の間にある薄い半透明の膜も切ります。メバルを返して裏側のエラも同様に切り離します。

3. 腹に切り込みを入れる

頭を右にして置き、胸ビレの下から肛門にかけて切り込みを入れます。

4. エラブタと内臓を取る

エラに指を刺し込み、つけ根を切り離しておいたエラブタを引っ張ります。エラブタを引っ張ると内臓も一緒に出てくるので、きれいに取り除きます。

5. 流水で洗う

腹の中とエラの中に指を入れ、擦るようにして血合いや汚れを落とします。きれいになったら、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。

6. 飾り包丁を入れる

身の厚い部分に十字、もしくは川の字に切り込みを入れます。切り込みを入れることで、調味料が染み込みやすくなり、皮が破けるのを防ぎます。

7. 湯引きをする

沸騰直前のお湯(約90℃)を用意して、メバルを網やザルにのせたまま鍋に入れます。10秒ほど浸けて、表面が白っぽくなったら氷水に移し、出てきた汚れやうろこを取ります。

野菜の下ごしらえ

・ごぼうの皮を包丁の背で擦ってきれいにし、長さ5~6cm、縦2~4等分に切りそろえる
・春菊を5cmの長さに切る
・しょうがを薄切りにする

作り方(調理時間:15分)

8. 調味料とメバル、ごぼうを煮立たせる

みりん、砂糖、酒、水を入れた鍋にメバルの頭を左にして並べ、ごぼうをすき間に入れて火にかけます。煮立ったら弱めの中火で2分煮込みます。

9. しょうゆを入れて落し蓋をする

しょうゆを入れて落し蓋をし、小さく沸騰する程度の火加減で6分煮ます。

10. しょうがを加えてさっと煮る

しょうがを加えて煮汁をメバルにかけながら2分煮込み、メバルを鍋から取り出してお皿に盛り付けます。

12. 春菊を煮る

メバルを取り出した鍋に、春菊を入れてさっと煮ます。しんなりしたら鍋から取り出しておきます。

13. 煮汁を煮詰めて盛り付ける

残った煮汁にとろみがつくまで煮詰めます。とろみがついた煮汁を、お皿に取っておいたメバルに回しかけ、ごぼうと春菊、お好みで千切りしょうがを盛り付けて完成です。

メバルの煮付けで料亭風な食卓を楽しみましょう

青菜とごぼうを添えた、彩りの良いメバルの煮付けは、食卓をワンランク上の雰囲気にしてくれます。千切りしょうがやゆずの皮、木の芽などをトッピングすれば、まるで料亭で出てくるひと品。ごはんはもちろん、お酒との相性も抜群です。

メバルの煮付けと同様に、鯛やカレイなど、ほかの白身魚でも煮付けを作ることができます。基本のレシピをマスターして、煮付けをもっと身近な料理にしましょう!