家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」には、2種類のモデルがある。標準タイプと、軽量でコンパクトな「Lite」バージョンだ。

えっ、でもこれは「Heavy」バージョンでは――?思わず目を疑ってしまうような作品が、ツイッター上で注目を集めている。


すげえ(画像は琵琶湖の水産業を本気でなんとかする会(@BiwakoLover)さんから)

赤と青の巨大な「Joy-Con」に、ディスプレイに映しだされたSwitchのホーム画面が見える。

こちらは、ツイッターユーザーの「琵琶湖の水産業を本気でなんとかする会」さんが2020年10月26日に投稿したもの。画像とともに、

「ちょっと友人のDIYが凄いので誉めてあげてほしい。#Switch」

と呟いている。なんと、横長のモニターについているのは、木材で作った「Joy-Con」風の棚なのだ。


扉を開くと...(画像は琵琶湖の水産業を本気でなんとかする会(@BiwakoLover)さんから)

テレビサイズの「Switch」を見た他のユーザーからは

「DIYの域超えてる」
「すごい!うちにも作って欲しい!」
「作ってる時の出来上がりイメージで、ワクワクしてる感が伝わります」

といった反応が寄せられている。

Jタウンネット編集部は、写真を投稿した「琵琶湖の水産業を本気でなんとかする会」さんの友人で、DIYが趣味だという製作者に取材した。

かかった材料費は「2700円程度」

写真は、投稿者の友人で、製作者のXさんが、Facebookの「DIY」グループに投稿したものだという。

いったい、なぜ作ろうと思ったのか。任天堂の大ファンなのだろうか。

「妻に類似のものを作った海外のDIY動画を見せられて、『これは作れということか??』という暗黙のプレッシャーに負けて作ることにしました。ちなみに小学生の子供たちはSwitchが大好きですが、私はほとんどゲームをやりません」(Xさん、以下同)

10月16日に海外の「DIY動画」を視聴し、17日に材料を購入。10日程度で完成させたという。


制作過程。「Joy-Con」の「赤」色は、妻が「こだわって」赤とオレンジを混ぜたという(画像はXさんから、以下同)

流石は「DIYを愛する者」である。制作過程について、

「左右の棚を木材で連結しただけの簡素な構造です。テレビのサイズや壁掛けの構造によって専用設計が必要なので市販化は難しいでしょうね。DIYならではの遊びです」

と話す。かかった費用はボードや扉の金具など併せても2700円程度、というのだから驚きだ。

テレビはSONY製の55インチで、両側に配置されたスピーカーで「ベゼル」(枠)が広くなっているため「よりSwitchっぽく見えていい感じです」という。

「慎重に実物の寸法を測定して、サイズ感やデザインを再現し、本物感を出すようにしています。扉を閉じた状態は、Switchの本物感にこだわったので、扉を開けた時には、個性を出すために背面の材料を変えたりロゴを入れて遊んでみました」


左の写真はロゴにスプレーする前。右はコントローラー充電中の風景。一つのSwitchをめぐって兄弟喧嘩が絶えないため、「Joy-Con」は2セットあるという

出勤前に少しずつ作業。リモートワークの日は、本来の通勤時間を作業に使ってDIYしたという。

「早くキレイに作るためにはそれなりに機械が必要で、今回はテーブルソー、ジグソー、トリマー、ボール盤、ベルトサンダー、フィニッシュネイラー等を使用しています。
ですけど、材料は所詮木材ですので、のこぎりと金づちと気合と根性があれば、似たものは作ることは可能ですので是非挑戦してみてください」

Xさんの作品は、「琵琶湖の水産業を本気でなんとかする会」の投稿を通じて反響を呼んでいる。感想を聞いてみると、

「(写真を投稿したFacebookの)DIYグループではそれほど反応なかったです。DIYの技術そのものとしてはそれほど難しくないのだと思います。それがTwitterではバズるというのが興味深いですね。そこで更に私の故郷でもある滋賀県の水産業に多少貢献できたとすると光栄に思い鱒。
私はDIYに本気ですが、『琵琶湖の水産業を本気でなんとかする会』さんも琵琶湖の水産業に対して本気ですので、応援、是非よろしくお願いし鱒」(原文ママ)

と話した。

かっこよすぎるパパである。