[みみよりライブ5up - 広島ホームテレビ] 2020年9月30日放送の「地球派宣言」のコーナーでは、ヒガンバナについて取り上げていました。

ヒガンバナの群生地として知られる三次市吉舎町。真っ赤に燃えるようなヒガンバナが至る所に咲いています。

ヒガンバナが咲く場所といえば、川岸のほかに田んぼや畑のあぜ道でもよく見かけますよね。これはリコリンという毒性の物質を持つヒガンバナを使って、モグラやネズミなど畑を荒らす害獣を寄せ付けないために人が植えたものと言われています。

ではここで問題です。ヒガンバナは一般的な花と明らかに違う特徴があります。それは何でしょうか?



○○がない?

赤い花に目を奪われがちですが、咲き誇るヒガンバナを見ると、実は植物にとって大切な葉っぱがないんです。

広島市植物公園の久保晴盛さんによると、

「花が咲いている時に普通の植物だと葉っぱがあるが、ヒガンバナは花が咲く時期と葉っぱが出る時期が分かれている。冬・春の時期に葉っぱで作った栄養を球根に蓄えて、今の時期に花だけを伸ばしている」

とのことでした。

今満開のヒガンバナが枯れた後、11月頃に葉っぱだけが出てきて春までの間ひっそりと光合成をしていたのです。

日本の秋の景色を彩るヒガンバナ。どこか懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。

秋になると突然開花するヒガンバナですが、花の寿命は短く一週間ほどで枯れてしまうそうです。ヒガンバナを見つけたら葉っぱがないことに注目してみてくださいね。

(ライター:momiji)