楽天・オコエ瑠偉、日本ハム・斎藤佑樹、阪神・伊藤隼太(左から)【写真:荒川祐史】

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内川は2軍で3割超えも開幕から2軍暮らしが続く

 新型コロナウイルスの影響で3か月遅れて開幕した2020年のプロ野球。今季は120試合制で実施され、すでにシーズンの4分の3が終わった。ペナントレースもいよいよ佳境。優勝争いやタイトル争いの行方と共に、この時期、話題となるのが選手の去就だろう。

 各チームが90試合以上を消化した現時点で、今季の1軍出場がまだない選手たちもいる。その中には各球団のドラフト1位でプロの世界に飛び込んできた者も。プロで輝かしい実績を残してきた選手、プロ入り後もなかなか結果が出せていない選手……。今季1軍未出場の主なドラフト1位選手を見ていこう。(今季2軍成績は5日時点)

・内川聖一(横浜→ソフトバンク)
 2000年のドラフト1位で大分工から横浜入りした内川。2011年にはFA権を行使して地元・九州のソフトバンクへと移籍した。2008年、2011年と両リーグで首位打者に輝き、通算2171安打を放ってきた安打製造機だが、今季はチーム方針なのか、2軍で3割を超える打率をマークしながら、開幕からファーム暮らしが続いている。

・田中正義(ソフトバンク)
 2016年のドラフトで5球団が競合した右腕。だが、プロ入り後は度重なる故障に苦しんでいる。1年目は右肩の違和感で出遅れ、1軍出場なし。2018年に10試合に登板したが、その後は体調不良などもあってファーム暮らしだった。2019年には右肩の張りで離脱。今季もキャンプ中に右肘の張りで離脱し、その後もリハビリ組での日々が続いている。

・斎藤佑樹(日本ハム)
 2010年のドラフトで4球団が競合し、日本ハムに入団。1年目に19試合に先発して6勝をマークしたが、これが現時点でキャリアハイの成績。2017年に1勝をマークして以降、1軍での勝利はなく、今季は開幕からファーム暮らしが続く。2軍でも17試合で防御率7.64と苦しい成績となっている。

・大野奨太(日本ハム→中日)
 2008年のドラフト1位で東洋大から日本ハムに入団。1年目から1軍の戦力となり、2016年には自己最多の109試合に出場した。2017年オフにFA権を行使して中日に移籍したが、徐々に出番は減少。今季は木下拓やルーキーの郡司の台頭もあり、1軍未出場となっている。

阪神の伊藤隼太は昨季に続き、9年目の今季も1軍出場がない

・鈴木翔太(中日)
 2013年のドラフト1位で聖隷クリストファー高校から中日に入団した右腕。ルーキーイヤーの2014年に1軍デビューを果たし、4年目の2017年には15試合に登板して5勝をマーク。だが、2018年に血行障害を発症し、11月には手術。今季はウエスタン・リーグで13試合に登板しているが、昨季に続いて1軍昇格はない。

・伊藤隼太(阪神)
 2011年のドラフト1位で慶大から入団。外野手のレギュラー候補として期待されてのプロ入りだったが、定位置獲得には至らず。2018年の96試合出場がキャリア最多で、昨季は1軍出場なし。9年目の今季は3月に新型コロナウイルスに感染。開幕後も1軍出場はなく、ウエスタン・リーグでも37試合で打率.202と苦しんでいる。

・岡田明丈(広島)
 2015年のドラフト1位で大商大から広島に加入。2年目の2017年には12勝をマークしてブレークを果たし、2018年も8勝をあげた。だが、2019年はわずか3試合の登板止まり。今季もファーム暮らしが続いており、ウエスタン・リーグでは13試合に登板して0勝4敗、防御率5.27と苦戦している。

・オコエ瑠偉(楽天)
 2015年のドラフト1位で関東一高から楽天入り。1年目から51試合に出場するなどポテンシャルの高さを感じさせていたものの、その後は伸び悩んでいる。昨季は52試合に出場したものの、三木肇監督が就任した今季はここまで1軍出場なし。2軍でもわずか10試合の出場にとどまっている。(Full-Count編集部)