南国に浮かぶ「第2の日本」・・・日本を憎むどころか、日本が大好きな国=中国報道
戦時中日本が統治した国は、日本に対して抱く感情も複雑だろう。反応にはかなり差があり、中国や韓国のように反日感情の強い国もあれば、台湾のように親日派が多い場所もある。中国メディアの百家号は10日、世界には「第2の日本」があると紹介する記事を掲載した。日本語が通じるうえ、中国とは国交がない珍しい国だと伝えている。
記事が紹介した国は太平洋に浮かぶ美しい島国「パラオ共和国」だ。記事は、「日本は過去に統治した国からまだ許されていない」と主張。それなのに、パラオは「日本を憎むどころか、日本が好き」な特殊な存在だと伝えた。
では、パラオはどれだけ日本が好きなのだろうか。記事は、いまだにパラオの人々は日本語の読み書きができ、日本国旗に似たような国旗を使っていると紹介。一部の州では日本語が公用語として定められているほどだ。おいしいを意味するアジダイジョウブ、ビールを意味するツカレナオスなど、地元の言語に日本語の影響を受けている単語が少なくない。ほかにも、弁護士、弁当、安全などパラオ語の25%に日本統治時代の名残があるとも言われている。
日本にとってはうれしい話であるが、中国としては面白くないようだ。記事は、パラオがいかにかわいそうな国であるかを強調している。その存在がスペインに発見されてからはスペインに占領され、その後ドイツに売られ、世界大戦では日本に「奴隷化目的で」占領されたと紹介。同化政策や国旗を換えられるという仕打ちに遭いながらも、なぜか日本好きで、災害時に日本から手を差し伸べられさらに親日が進んだと不満そうに伝えている。
しかし、この国は中国とは国交がないので同情もできないと主張。外国人観光客の約半数近くが中国人なのにあまり友好的ではないという。最近では中国からの観光客も投資も減少しているが「身から出たさびだ」と突き放し、中国にすり寄らなければパラオは困ることになるだろうと締めくくっている。
パラオが中国と国交がないのは、台湾との国交関係を維持しているからだ。そのため1つの中国を認めさせたい中国は、中国人のパラオへの観光目的での渡航を禁止するなど圧力をかけているが、パラオは小さい国ながら屈しない姿勢を貫いている。もっとも、そのおかげかパラオでは新型コロナ感染者が出ていないことは興味深い点ではないだろうか。パラオは、親日的で魅力あふれる国と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
記事が紹介した国は太平洋に浮かぶ美しい島国「パラオ共和国」だ。記事は、「日本は過去に統治した国からまだ許されていない」と主張。それなのに、パラオは「日本を憎むどころか、日本が好き」な特殊な存在だと伝えた。
日本にとってはうれしい話であるが、中国としては面白くないようだ。記事は、パラオがいかにかわいそうな国であるかを強調している。その存在がスペインに発見されてからはスペインに占領され、その後ドイツに売られ、世界大戦では日本に「奴隷化目的で」占領されたと紹介。同化政策や国旗を換えられるという仕打ちに遭いながらも、なぜか日本好きで、災害時に日本から手を差し伸べられさらに親日が進んだと不満そうに伝えている。
しかし、この国は中国とは国交がないので同情もできないと主張。外国人観光客の約半数近くが中国人なのにあまり友好的ではないという。最近では中国からの観光客も投資も減少しているが「身から出たさびだ」と突き放し、中国にすり寄らなければパラオは困ることになるだろうと締めくくっている。
パラオが中国と国交がないのは、台湾との国交関係を維持しているからだ。そのため1つの中国を認めさせたい中国は、中国人のパラオへの観光目的での渡航を禁止するなど圧力をかけているが、パラオは小さい国ながら屈しない姿勢を貫いている。もっとも、そのおかげかパラオでは新型コロナ感染者が出ていないことは興味深い点ではないだろうか。パラオは、親日的で魅力あふれる国と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)