『ブラックリスト』シーズン7最終話、アニメーションを駆使してたった5週間で製作

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ジェームズ・スペイダーが主演するアクション・サスペンスドラマ『ブラックリスト』。本作が他の映画・TV作品と同様に、世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によって製作が中断され、実写とアニメを織り交ぜた手法でシーズンファイナルを迎えたことは以前お伝えしたが、その過程について本作の製作総指揮や、アニメーションの制作会社がコメントしている。米Comicbookが伝えた。


毎年開催されるポップカルチャーの祭典サンディエゴ・コミコンだが、今年は新型コロナウイルスの影響によりオンラインで開催された。現地時間の7月23日(木)、そのイベントのパネルに登場した本作クリエイター兼製作総指揮のジョン・ボーケンキャンプは「コロナウイルスの感染拡大は非常に恐ろしく、非常に早かった」と口を開いた。

本作はニューヨークにて撮影が行われていたが、コロナウイルスの感染拡大を受けシーズン7第19話の製作が中断。シーズン7は全22話を予定していたが、製作チームは残りの撮影を断念し、代わりにアニメーションを駆使して第19話を完成させて区切りよくシーズンファイナルを描く決断を下した。

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「これがどれだけ大変なことか知っていたら、提案することはなかっただろう」と製作総指揮のジョン・アイゼンドレイス。「素晴らしいアイディアではなかったが、絶望から生まれたアイディアであり、そこからいくつかのいいアイディアも生まれた」

アニメーション部分のために製作チームが手を組んだのは、3DアニメーションソフトとリアルタイムCGを駆使して映画やテレビのプリビズを制作するProof。これまで、『ワイルド・スピード EURO MISSION』『リディック:ギャラクシー・バトル』『ワイルド・スピード ICE BREAK』『スター・トレック BEYOND』『ランペイジ 巨獣大乱闘』などを手掛けてきた。

Proofのビジュアリゼーション・スーパーバイザーであるマット・ペリンは、『ブラックリスト』の14人分のメインキャラクターを作成し、アニメーション化させる作業を約5週間で仕上げたことを明かしている。通常、彼のチームは同等の作業をするために数ヶ月を費やしてきたという。

キャストは自宅で音声を収録し、全てのアニメーション制作と編集はリモートで行われた。このハイブリッドエピソードは現地時間の5月15日(金)に米NBCで放送され、無事に『ブラックリスト』シーズン7の幕を下ろした。

シーズン8は、シーズン7で製作が描ききれなかったことから始まるようで、アイゼンドレイスはファンのために、よりドラマを強くするとコメント。ボーケンキャンプも「これまで我々がやってきたこととは違うものになると思う」と話した。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブラックリスト』エリザベス・“リズ”・キーン役メーガン・ブーン公式Instagramより