すっきりした暮らしのために、ムダなものを処分してみませんか?
「部屋のスペースだけではなく、時間をムダにしている習慣も見直してみました」と言うのは、ESSEonlineが注目するブロガーのフネさんです。詳しく伺いました。


以前は、大きくてくつろげるソファが部屋を占領。このソファを捨てました!

余分なものや習慣を処分すると、自分の時間が増え、暮らしが変わる



皆さんの「捨てられないもの」ってなんですか?
ブログで知り合ったまわりのミニマリスト達によると、「ミニマリスト度」を測るキーワードは「卒業アルバム捨てた?」だそうです。

私は3人の子どもたちの計10冊はあるアルバムはもちろん、自分の大学のアルバムもまだ捨てられない非ミニマリストです。

でも、数年前に“ミニマリスト”という言葉を知って、余計なもの、余計な人間関係、余計な家事はなるべく手放しています。

今回はその中でもとても身近で、「なくてはならない」と思い込んでいた大きなものから小さな家事まで3つを捨てたこと、そしてその効果をご紹介します。

【1】20万円のソファを処分してリビングが広々



大好きなソファを手放すきっかけは夫からの「そんなに寝落ちするならそのソファなくせば?」というひと言です。

寝落ちは禁断の気持ちよさなのですが、首や腰が痛くなったり朝方気づいて風邪を引いたり寝不足になったりと正直いいことはありません。
また、家族みんなが座れるようにと選んだ大きさなので、リビングを狭くもしていました。
にもかかわらず、だれかが横になるともう座れないのです。

●ソファの処分はリサイクルショップへ

ということで、処分を決め夫婦でリサイクルショップへ。
今でも20万円で販売されているものがなんと2000円でした。買ったときの証明がなかったからです。
でも、不思議と後悔などまったくなく、むしろ広くなったリビングに気持ちはウキウキで「引き取ってくれてありがとう」とすがすがしい気持ち。

あのソファがあったって、20万円が使えるわけではないのです。
あのソファがなくなると、広く明るいリビングが手に入ったのです。

そのことには処分したあとに気づきました。

●ソファをなくしてよかったこと

・寝落ちしなくなった
寝落ちで首を痛めてしまって接骨院で時間とお金を使うというムダがなくなりました。

・テレビをぼーっと見なくなった
仕事から帰るとソファにどっかり座り、ついテレビをつけムダな時間を過ごしていました。
今は座るところがダイニングチェア。寝ることがないのでテレビを見ながらすぐ夕飯の支度ができます。

「ダイエットしたいならお菓子を置くな」と言いますが、「時間をムダにしたくないなら時間を奪うものをなくせ」なのです。

・リビングが広く明るくなった


深いグリーンのソファがなくなり、白っぽい木目のフローリングの床面がたくさんみえることで、視覚的にもかなり広々と感じられました。
広くなったことで、リビングで軽い筋トレやストレッチなどもできるようになって本当によかったです。

・劇的に掃除がしやすくなった
床が広くなったので、掃除をするのが簡単。ソファの下にホコリが溜まることもなくなったのでよりラクに。

・家族が集まれる
座るところがない、ということがないのです。床にいくらでもどうぞ状態です。人生ゲームもやり放題です。

【2】麦茶をつくるおしゃれなヤカンを処分



●「麦茶は煮出すもの」という思い込み


あるとき娘に「麦茶をつくるときになんでお湯を沸かしてまた冷やしてるの? 効率悪くない?」と言われました。
小さいころからそれが当たり前。疑問にも思いませんでした。
そういえば麦茶のパッケージには「水だし両用」と書いてあります。

ということで水出しにしてみても、だれも気づきません! まったく問題なしでした。
水は浄水を使用しています。

●麦茶を水出しにしてよかったこと

・エコロジー&エコノミー
暑い夏に光熱費を使ってお湯を沸かし室温と湿度を上げ、熱い麦茶をクーラーの効いた部屋で冷めるまで待ち、やっと冷蔵庫で冷やすという工程。
それが、「水入れてパック入れて冷蔵庫、ハイ終わり!」です。
冷房費用もばかにならないので、電気はなるべく使いたくありません。Wエコは大歓迎。

・ヤカンが不要になった
今まで麦茶をつくるためにあったヤカンです。
取っ手がフラットになり、使わないときは引き出しに収納していました。キッチンにはなるべくなにも出したくないので。
結局そのままいつまでも使うことはなく、とうとう「燃えないゴミ」になりました。
困ったことはまったくなく、その分収納スペースに余裕ができました。

【3】消耗品の買い物をやめて、Amazonの定期便に



●買い物リストをAmazon定期便に


長い間、日用消耗品や調味料など保存のきく食品は、Excelで買い物リストをつくって月に一度まとめ買いをしていました。
今は、登録した商品が割引価格で自動的に送られてくるAmazonの「定期おトク便」を利用しています。

●Amazonの定期便にしてよかったこと

・ストックをきらすことがない
いつも買うものを登録しておけば、定期的に届けてくれます。
トイレットペーパーやお気に入りのシャンプー類、調味料などを登録しています。

2か月に1度の配達、とか毎月2個ずつ、とか自由に決められます。
「今月予定だけど、まだあるからいらない」とスキップすることもできますし、逆に「来月予定だったものを今月に届けてほしい」と早めることも可能です。

月に一度確認のメールが届くので、そのときに見直せば買い忘れがないのです。

・かさばるもの・重いものを届けてもらえる
トイレットペーパーや箱ティッシュはかさばりますし、ケースで買っている野菜ジュースなど重いものも玄関まで届けてもらえるのはありがたいです。
とくに自粛期間は買い物もなるべく控えたので助かりました。

・無駄な買い物を防げる
買い忘れがあるとスーパーに行くことになり、行けば必ずムダな買い物もしてしまいます。
買い物に行く回数を減らすことが、節約にもつながります。

・時間の節約になる
買い物に行く時間を短縮できます。
そして、「買うもの」を登録しているので、銘柄を迷う時間も節約できます。

・定期便の割引とさらに10%〜15%のおまとめ割引きが適用される
定期便を使うだけで割引になる商品が多いです。
そのうえ同一お届け先に3件以上あれば、おまとめ割引が適用されます(「おむつ・おしりふき」「飲料」「ベビーフード」を除く)
あまり安くならないような調味料も割引で買えるので、これは大きいです。

いらないものを処分すると時間とスペースの節約に



今までずっと
「あって当たり前」
「やって当たり前」
だと思っていたことがたくさんあります。
でも意外となくてもやっていけるものでした。

今回ご紹介した3つのものを手放して、一番得たのは「時間」です。
みなさんも思い込みにとらわれず、限られた24時間を節約し、ぜひ「自分の時間」を増やしましょう!

●教えてくれた人
【非ミニマリスト フネさん】


非協力的な家族の中でスッキリシンプルな暮らしを模索する3児の母。家を無印良品のお店のようにすべく、無印情報&自分の時間を作る術&モノが多くてもスッキリ見せる技をブログ「無印良品大好きフネの悩めるシンプル生活
」にて紹介しています