貯蓄額が年間100万円を超える貯め達人を選出したESSEの『オカネジェンヌ』コンテスト。そこで銅賞に輝いた林香織さん(仮名)の、貯まる暮らしの考え方は実にシンプル。細かい節約はしなくても「本当に必要なことにだけお金を使う」。それだけで、貯蓄は確実に年180万円という結果に。生活のムダを見極める確かな目。その基準を取材しました。

自己満足のための出費を省いて、確実に貯められる仕組みに



“自分たちがしたい暮らし”をベースに、子どもが小さいうちは無理して働かず、家族の時間を大切にしているという林さん。あえて正社員からパートへと働き方を変えましたが、逆に貯蓄ペースは加速!
「子どものためと言いつつ、じつは親のエゴや見栄のために使っていたお金もありました」
そんなムダ出費を洗い出し、本当に必要なものだけにお金を使う、身の丈に合った暮らし方に。心にも余裕ができ、ムダを省けた分が貯蓄として形に!

●住まいは格安の借家で住居費を浮かせる


古くても今はこれで十分

現在の住まいは築34年で、水回りなどの設備も古め。
「今は住居費を抑えるのが大事、と割りきっています。古い家の方が気兼ねなく過ごせるし、公園も近く、子育てにはいい環境」


多少の不便は目をつぶります。

●お金をかけて遠出をするのはやめ無料レジャーに


「子どもが楽しく遊ぶ場は、お金や距離とは関係ない」と気づき、週末のお出かけは、地域の無料遊び場や自治体のイベント参加などが中心に。
「子どもたちも、かえって満足そうです」

●外食したい日は生協の総菜が強い味方!


疲れて料理したくない日に備え、冷凍庫には生協のレトルトおかずを2〜3種常備。
「冷凍の白ご飯とフリーズドライのスープもセットで。これなら外食に逃げずに、なんとか乗りきれます」
メイン料理もレンチンでOK!

●子ども服は下取りサービスやファミリーセールを活用


すぐにサイズアウトしてしまうため、とにかく安く買って着倒すことに。
「商品が5%オフになる下取りサービスや会員セールを利用し、常に定価よりもおトクに購入しています」


お買い得な服をとことん着倒し!

●ふるさと納税で日用品ゲット!


節税対策も兼ねて、毎年上限額ギリギリまで申し込み。返礼品はトイレットペーパーや箱ティッシュに狙いを定めています。
「わが家にとっては、高級肉よりこっちが魅力的」

●洋服は着回しやすさを重視し、プチプラ服で


「きちんと見えてお手軽価格な服を無印良品などで購入。以前は、かわいらしい服が好きでお金も使っていましたが、今はベーシックな色をそろえ合わせやすさを大切にしています」
昔は服に月1万〜3万円使っていたことも…。

●隙間時間で懸賞に応募して豪華賞品ゲット!


パートから帰宅し、子どもを迎えに行くまでのひとときを応募タイムに。
「地元スーパーやドラッグストアの懸賞は、ライバルが少なくて狙い目。年4万円相当は当たっています」


コスメやお酒も。


高級ホテルも。


野球観戦もゲット!

●スキルを伸ばして高時給パートに合格!

パート就活中は派遣会社に登録し、WEB上の検定などで自分の技能を把握。無料講座でスキルをみがいたほか、自身のアピール法も学び、見事、希望以上の条件の職場で働けることに!


PCスキルを点数化。

●在宅でできるプチ稼ぎも!


指定の番組感想を送る「テレビモニター」も経験。謝礼は、年間2万円程度で、家事の隙間時間にできます。

お金の貯め方、暮らし方は人それぞれ。家族の年齢やライフスタイルによっても、貯まりやすい時期とかかる時期が違います。貯めどきを見逃さず、家計と生活のスリム化を! 将来に向けて確実に貯めていきましょう。

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>

●林香織さん(仮名・岡山県・31歳)

夫(32歳)、長男(4歳)、長女(2歳)の4人家族。住まいは4DKの賃貸一戸建て。建設会社の事務パート勤務。先取り、学資保険を合わせた毎月の貯金とボーナスで年180万円貯金。