31日、都内の党本部で開かれた両院議員総会の後、記者団に取り囲まれる民主党の渡部国対委員長(右)。(撮影:徳永裕介)

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「恒三先生の気楽さで、明るい雰囲気をつくってくれたことは、筆舌に尽くし難いほど感謝の念を持っている」──。

 民主党の前原誠司代表は31日に行われた辞任会見で、偽メール問題で2月末に引責辞任した野田佳彦・前国会対策委員長の後任を引き受けた最古参、渡部恒三氏に対し、こう謝意を表した。その上で、「これからもお体に注意をされて、民主党のムードメーカー、長い経験を持ったベテラン議員として、是非、中核を担っていただきたい」と今後の活躍に期待を示した。

 前原氏の代表辞任を承認した同日の両院議員総会後、渡部氏は、記者団の取材に応じ、独特の会津弁で次のように答えた。

── 代表辞任を受けて、今の心境は。

 残念だけれども、立派。私が終始言ってきたような、まさにサムライ。自らの進退は自分で決める。非常に残念だけれど、重く受け止めている。

── 辞任のタイミングが遅いとの批判もあるが。

 検証を彼(前原氏)がやってきた。責任をもってレポートを出したことが、一つのタイミングではあった。正直言えば、もっと早いか、国会の会期中は頑張るか、どちらかにしてほしかった。

── 後任の新代表として、ふさわしい人は。

 党員のみなさんがこれから一週間考えることだから、私からどうのこうの言うことではない。わが党にはすばらしい人材がいる。ポスト小泉として自民党で話題になっているような人材は(民主党に)何倍もいる。どなたがなっても心配ない。さわやかな者もいれば、経験豊富な者もいる。

── 自身の執行部入りについては。

 もう勘弁してもらいたい。何しろピンチヒッターだから。レギュラーじゃない。でも、「党のためには命をかける」と言っているから、党のために役に立つことだったら、どんなことでもする。

【了】

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