ローズオンラインジャパン（株）（TDB企業コード：987316414、資本金1500万円、登記面＝神奈川県横浜市中区日本大通36-701、代表前田高志氏）は、4月2日に横浜地裁より破産手続き開始決定を受けた。

　破産管財人は角田勝政弁護士（神奈川県横浜市中区海岸通3-9、神奈川みらい法律事務所、電話045-263-6412）。債権届け出期間は5月12日までで、財産状況報告集会期日は7月13日午後1時30分。

　当社は、2002年（平成14年）8月に設立された新興のゲーム開発業者。2013年に他社から事業を譲り受けた、無料オンラインRPG（ロールプレイングゲーム）「ローズオンライン」の開発・運営を主体に、ゲームアプリの受託開発を手がけていた。

　「ローズオンライン」は、パソコン上にソフトウェアをダウンロードして無料で遊べるRPGで、ゲームを進めていくうえで必要となるアイテム課金制を採り、一時は50万人を超える登録会員を有し、2017年3月期には年収入高約1億2200万円を計上していた。

　しかし、翌2018年3月期は課金収入の伸び悩みから、年収入高は約6800万円に減少していたうえ、新規アプリの開発負担が重荷となり、営業段階から赤字に転落。財務面は約7200万円の債務超過に陥るなか、2019年春にはスマホ版ゲームのサービスを休止し、同年夏にはパソコン版ゲーム事業を他社に売却していた。この間、多角化のため別のゲームアプリをリリースしたものの、計画通りの売り上げを確保できず、今年1月には事業を停止していた。

　負債は債権者約46名に対し約4億3100万円。