橋本岳・厚労副大臣、船内の写真ツイート→削除 「左手が清潔ルート、右手が不潔ルート」で物議...岩田氏も言及
新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号をめぐり、橋本岳厚労副大臣が2020年2月20日、船内の様子を画像ツイートし、その後削除した。
同船の感染対策をめぐっては、乗船した神戸大学医学研究科感染症内科教授の岩田健太郎氏が18日、そのずさんさについて、「中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました」などと動画で指摘し、注目を集めていた。
張り紙で「清潔ルート」「不潔ルート」
橋本氏は20日、厚労省が同日、船内の感染制御策について整理したとツイート。その詳細を説明する中で、以下のような投稿を行った。
「ちなみに、現地はこんな感じ。画像では字が読みにくいですが、左手が清潔ルート、右側が不潔ルートです」
11時27分に投稿された当該ツイートは写真付きで、左右に分かれた出入口の前で撮られているようだ。それぞれに張り紙がされていて、左の出入口には黒字で「清潔ルート」、右の出入口には赤字で「不潔ルート」と書かれている。しかし、写真を見る限り、入口の向こうにある空間は、つながっているように見える。また、写真を撮った位置からも、どちらへも行き来できるように見える。橋本氏のツイートは、iPhoneのツイッター公式アプリから投稿されているとみられる。なお、写真がいつ撮影されたかは、触れられていなかった。
岩田氏の動画(現在は削除)では、船内をウイルスがいるかもしれない「レッドゾーン」と、ウイルスが全くない安全な「グリーンゾーン」に区分けできていないと指摘していた。橋本氏のツイートを受けて、岩田氏は、
「この手前(写真撮ってるとこ)が清潔不潔が完全にクロスするゾーンになる、ということがおわかりいただけますでしょうか」
と引用リツイートし、ゾーニング(区域を分けること)が出来ていないことを指摘した。
「不潔ルート」はトレンド3位に
岩田氏は加えて、自身はクルーズ船にスマートフォンを持っていかなかったとして、
「レッドゾーンに携帯持って入らないは基本だからです(非常に感染リスク高し)。なので写真がありませんでした」
ともツイートしている。
橋本氏のツイートは13時30分ごろに削除されたが、ツイッターではスクリーンショットが拡散され、日本のトレンドでは「不潔ルート」が14時すぎの時点で3位に入っている。岩田氏は橋本氏の削除直後、
「あ、削除された。橋本さんにもゾーニングの問題を共有していただけて嬉しいです」
とツイートした。