U-23日本代表の評価は…【写真:Getty Images】

写真拡大

【GK&DF採点】守備陣は総じて低評価 「大迫のセーブに救われた」場面もあったが…

 東京五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権がタイで開催され、U-23日本代表は現地時間9日にサウジアラビアとの初戦に臨み、先制を許すとMF食野亮太郎が同点ゴールを決めたが、試合終盤にPKで決勝点を奪われ1-2で敗れた。

 かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏は、先発11人を採点。直接の敗因となった連係ミスの守備陣に対し、「許しがたい」「チームに致命傷を与えた」と苦言を呈している。

   ◇   ◇   ◇

GK
大迫敬介(広島) 5点
前半にアブドルラフマン・ガリーブのシュートにファインセーブを披露した。サウジの得点を阻んだが、岡崎との混乱でPKを与えたのは許しがたい。

DF
渡辺 剛(FC東京) 5点
堅実なプレーだったが、前半にガリーブにスペースを与えたシーンは課題。大迫のスーパーセーブに救われた。

岡崎 慎(清水) 5点
中盤とも連動し、落ち着きを見せていたが、彼のミスがサウジアラビアに勝利をもたらした。大迫との意思疎通のミスでPKを与え、日本に致命傷を与えた。

古賀太陽(柏) 5点
守備で冷静さとボール捌きの巧みさを見せた。だが、相手の先制点を許した場面ではどこにも存在しなかった。

【MF&FW採点】3人がチーム最高点タイ 「将来有望」「全体的な貢献は褒美に値」

MF
橋岡大樹(浦和) 6点
前半2度も高質なクロスを供給し、連動性も高かった。

杉岡大暉(鹿島) 6点
左ウイングバックでアタッキングサードでの貢献はなかったが、守備では効いていた。相手のウイングバックを封印した。

田中駿汰(大阪体育大) 7点
もう1人の田中とのタンデムは日本の心臓で機能していた。試合のテンポを掌握。彼のファウルがサウジの先制点の呼び水になったのは残念。

田中 碧(川崎) 7点
中盤で躍動し、田中と岡崎と上手く絡んでいた。才能に溢れ、将来有望。

食野亮太郎(ハーツ) 7点
サウジの脅威となった。左サイドからカットインする能力を見せた。ゴールは運にも恵まれたが、全体的な貢献は褒美に値する。

旗手怜央(順天堂大) 5点
活発だった。食野と連携したが、決定力を見せられず。田中からの素晴らしいパスをシュートミスで台無しに。

FW
小川航基(磐田) 5点 
機動性や動き出しも見せた。周囲とも連携していたが、ゴール前で脅威ゼロ。(マイケル・チャーチ/Michael Church)