3ツアー対抗戦を盛り上げた渋野日向子(左)と石川遼(撮影:村上航)

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<Hitachi 3Tours Championship◇15日◇グリッサンドゴルフクラブ(千葉県)>
国内の男子(JGTO)、女子(LPGA)、シニア(PGA)の3ツアーによる対抗戦に初出場を果たした渋野日向子。“真剣勝負”のなかで男子プロと戦う年1回の機会では、その技術に圧倒されたようだ。
もはや親子 30歳差の渋野日向子と谷口徹【写真】
9ホールずつの2ステージ制で行われた大会で、ともに鈴木愛とのペアでラウンドした渋野。そのなかで「めっちゃかっこよかった!」とうっとりしたのが、後半に対戦した石川遼が8番で決め派手なガッツポーズを繰り出したチップインバーディだった。この他にも男子、シニアの技を間近で体感した渋野は、「(両者の)アプローチをしっかり見ることができて、『こういうのもあるんだな』と発見することができました。自分でもやってみたいなと思って、課題が見つかった」ということを改めて痛感した。
もともとアプローチ向上を、取り組むべきことの最優先に置いていたこともあり、自然とそこに目が行ってしまう。試合後の会見の席では、石川と倉本昌弘の名前を挙げ「自分にはない(アプローチの)引き出し。もっと増やしていかないと」という刺激を口に。本格的なオフ突入の前に、いい教科書に出会えたようだ。
では、一方の男子プロは、若干20歳で海外メジャーを制したルーキーをどう見たのか。石川は「アイアンがすごく良かった。真剣勝負の場だからこそ、メジャー女王らしさを見ることができました」と敬意を表した。
また、これまでJGTO代表として4度出場し、今年初めてシニア代表として大会を戦った谷口徹も「しっかりしたスイングで、かつ振り切れている。パットも強気にしっかり打てる」と30歳年下の選手のプレーを心に留めた。一緒にプレーをした前半終了後にはテレビインタビューで「“生”日向子をやっと見ることができた」と喜んでいたが、プレー面の話になると「まだ1年目ですか」と、改めて驚きの表情を浮かべた。
渋野自身は、初めて女子ツアーを代表して出場した試合を終え、「何もできず、足を引っ張ってしまった。愛さん様様です。また帰ってきて、来年はもっと活躍したい」と不完全燃焼だった。しかし初めてプレーをともにした男子プロは、その能力の高さをすぐに感じとったようだ。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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