トップチームの監督として、初めてヘルタ・ベルリンの本拠地ベルリン五輪スタジアムでの試合を迎える、アンテ・チョヴィッチ監督。「我々としては、ヴォルフスブルク戦では自分たちらしいサッカーを貫き、そしてバイエルン戦で勝点を獲得したその勢いを活かして行きたい」と語った指揮官は、「日曜日の試合の相手は、前回の試合とは別物だ。それは説明の必要のないものだろう」と述べ、「相手は我々を苦しめようとしてくることだろう。しかしながら我々としては、うまく準備を行なって行きたい」と意気込みを見せた。

 そのヴォルフスブルクについては、「非常に厄介な、いいプレーをみせる、アグレッシブなチームだと思っている。ヴォルフスブルクはいまく発展を見せているチームであり、いいシーズンの出だしをみせているチームでもある。確かにドイツ杯では接戦を演じたとはいえね。自信を身につけていることだろう。ただ我々もそれは同じことだ。選手たちは、ミュンヘンの地でいいプレーをみせてくれた」とコメント。「相手の手の内や仕掛けどころはわかっているが、ただ自分たちだけのことではない。」とも強調し、「重要なことプランBをしっかりと用意しておくことだ」と同氏。「ヴォルフスブルクは3−4−3システムを採用し、そして3バックと5バックを絶えず使い分けてくるチームだよ」と言葉を続けている。

 なお前節では主将のイビセヴィッチが最初の交代としてピッチを後にし、さらにカルーに至っては出場機会は巡ってこなかったが、両ベテランに重要性についてはチョヴィッチ監督も重視しているところであり「そうじゃなくては、二人とも選手評議会のメンバーに名を連ねてはいないだろう。チームにとってのリーダー的存在であり、若手の鑑にもなる存在だ。若手指揮官として、私は絶えず両選手と意見交換を行なっているし、彼らの経験をぜひもたらしてもらえればと思っている」と期待感を示した。
 
【ヘルタ・ベルリンの先発予想】ヤースタイン - クリュンター, シュターク, レキク, ミッテルシュテート - グルイッチ, ダリダ - ドゥダ - ルケバキオ, イビセヴィッチ, カルー

欠場:ボヤタ (大腿筋の損傷), ディルロスン (大腿筋の損傷), マイアー (膝蓋腱炎), プラッテンハルト (大腿筋の損傷)

【ヴォルフスブルクの先発予想】カスティールス - クノッヘ, ギラボギ, ブルックス - ウィリアム, X.シュラーガー, アーノルド, ルシヨン - クラウス, ビクター - ウェクホルスト

欠場:カマチョ (足首の負傷), ギンチェク (背中の手術), パウロ・オタビオ (筋肉の問題),