宮崎容疑者(左)のものとみられるインスタにも写真投稿が

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煽り運転をして傷害の疑いで逮捕された宮崎文夫容疑者(43)が、かつて「代打の神様」と呼ばれた元阪神の野球評論家、八木裕さん(54)と対談していたことが話題になっている。

ビジネス情報サイト「B-plus」の経営者インタビューの一環で、報道後の騒ぎを受けて、この対談記事が削除された。

不動産会社社長としての意気込み語っていた

車から降りて「殺すぞ」などと怒鳴り、停車させた車の男性ドライバーの顔を何度も殴る――2019年8月10日に茨城県内の常磐自動車道で起きた事件は、ドライブレコーダーの映像がテレビで繰り返し流され、ネット上でも、その傍若無人の行為に怒りの声が次々に上がった。

その後、指名手配された宮崎容疑者は、大阪市内で18日に交際相手のマンションから出てきたところを警察官に取り囲まれ、激しく抵抗したものの逮捕された。報道によると、容疑を認めているという。

そんな宮崎容疑者だが、19年3月ごろに載った経営者インタビューでは、犯行時の様子とは違うビジネススーツ姿だった。

宮崎容疑者のフェイスブックなどによると、宮崎容疑者は、関西の有名私大出身で、大阪市内の大手メーカーに就職後、1年も経たずに辞め、その後、同市内で個人事業主として不動産ビジネスをスタートさせた。祖父のマンションを引き継いだといい、18年に入って、自らの会社を立ち上げ、経営コンサルティングの別会社も設立している。

インタビューでは、不動産会社社長としての意気込みなどが語られており、そのインタビュアーが元阪神の八木裕さんだった。

八木さんから会社の特色を聞かれると、宮崎容疑者は、自らも実際に物件の近くに住んで、その情報を元に客に提案しているなどと説明した。

八木さん側「一度しか会っていないため、コメントできることはない」

これに対し、八木さんは、宮崎容疑者の説明に驚き、「自ら体験して得た情報はお客さんにとっても信頼性の高いものになりますね」と感心した様子だ。

宮崎容疑者が地球規模で考えて足元から行動を起こすのがポリシーだと明かすと、八木さんは、「宮崎社長は行動力と発想力にあふれ、精力的に活動しているのがよくわかりました。ご活躍を期待しています」などとエールを送っていた。

宮崎容疑者は、最後に「『仕事を楽しむ』とは...」のまとめで、「焦らず、ゆとりを持つことですね」「『急がば回れ』という言葉があるように、一歩引いた目線で状況を判断し、落ち着いて考えることで、新たなアイデアが浮かんできたり、仕事に対して楽しいと感じられるようになったりするのだと思います」と結んでいた。

インタビューでは、宮崎容疑者と八木さんのツーショット写真も載っていた。宮崎容疑者は、茶髪に赤いネクタイ姿で、自らのものとみられるインスタグラムではプロフィール写真にも使っていた。

この対談記事は、ネット上の阪神ファンらの間で話題になったが、事件報道を受けて削除されてしまった。

その理由について、「B-plus」を運営する国際情報マネジメントは8月19日、「犯罪になると記事を消すルールになっています」と担当者がJ-CASTニュースの取材に答えた。八木さんは、事件とは関係ないため、トバッチリを受けて困惑しているという。

対談記事では、インタビューされた側が掲載中は毎月9000円を支払うなどのシステムになっている。宮崎容疑者を取り上げたきっかけなどについて聞くと、「事件とは関係ないので、答えられないです」とした。

八木さんは19日、関係者を通して、「宮崎容疑者とは一度しか会っていないため、コメントできることはありません」と取材に答えた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)