R・レッドフォード俳優引退作『さらば愛しきアウトロー』、監督が「往年の銀幕スターへのラブレター」
7月12日(金)公開の映画『さらば愛しきアウトロー』より、デヴィッド・ロウリー監督がロバート・レッドフォードについて語るコメントとメイキング写真7点が解禁となった。
ハリウッドを代表する名優ロバート・レッドフォードの最新作であり、惜しまれつつも俳優引退作となる映画『さらば愛しきアウトロー』。銃は使うが誰一人傷つけず、2年間で93件もの銀行強盗を成功させた実在の人物フォレスト・タッカーを描く。
レッドフォードが主催するサンダンス映画祭で、インディーズの映画監督として自らのキャリアの幅を広げてきたデヴィッド・ロウリー監督。俳優としてのレッドフォードとの出会いについては、「『ピートと秘密の友達』で一緒に仕事をしてからだ。撮影で彼と一緒に過ごし、仕事をした日々は本当に素晴らしいものだった。」と振り返る。
レッドフォードが演じるフォレスト・タッカーについては「本質的に非常に似ているところの多い二人だった。フォレストが自分の好きなことをし、それをやり抜く生き方に、レッドフォードは親近感を抱いていたのだと思う。私自身もまた、そんなフォレストの生き方に、自分との共通点を見出した。」と語る。
また、「実在のフォレストのありのままの姿を、映画の中で追求するつもりはなかった。レッドフォードが徹底的にフォレストを解釈し、自分なりのキャラクターを生み出すことがわかっていたし、周辺の様々な情報にこだわるよりも、カメラを常にレッドフォードに向けていたいと思ったからだ。」とレッドフォードの40年間におよぶ映画人生への敬意が感じ取れるコメントも。
フォレストのキャラクターについては「明るく描きたかった。確かに、フォレストのストーリーには悲劇的な側面もあることは否めないが、そうした衝動をまずは抑えて、観客を笑顔にする映画を作りたかった。」と主人公の犯罪や刑事からの逃亡劇を、物語の二次的な要素とし、ユーモアにあふれた性格を中心に描いたと振り返る。
また、ロウリー監督はレッドフォードと役柄について意見を交換することは、この映画の大きな楽しみのひとつだったと言い、「何年間も、レッドフォードといろんなことを話し合った。レッドフォードは様々なアプローチの脚本を読んでいたけど、ある時、2人ともが気に入った脚本が出来上がったんだ。そこから、もはや議論する必要はなくなったよ。」とコメント。
「その脚本では、キャラクターがよく練られていて、レッドフォードが演じるにはぴったりだった。だから、それ以上は手を加えず、役作りは彼にまかせたんだ。ただ、シシー・スペイセク演じる、タッカーとの恋人役であるジュエルとの関係については、よく話し合った。おそらく、今回製作中で、彼と最も時間を割いたところだね。」と振り返る。
最後に「私はこの映画で3つのことを成し遂げたいと思っていた。フィルムメイカーとしての本能に従って、自分が納得できる領域がどこなのか見極めること。観客に笑いを届けること。そして、往年の銀幕のスターの一人にラブレターを書くこと。よい映画を作ることで、結果としてすべてを達成できると思っている。」と締めくくる。
あわせて解禁されたメイキング写真7点では、レッドフォードとロウリー監督の笑顔のオフショットから、真剣な表情で役に入り込んでいる姿が確認できる。すべての時代に名作を刻み続けてきた本物のスター俳優におくる、愛が詰まったラブレターであり、世紀をまたいで燦然と輝く唯一無二のキャリアの集大成となる最高傑作に期待せずにはいられない。
映画『さらば愛しきアウトロー』は7月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開
Photo by Eric Zachanowich. (C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
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