6月14日(金)公開の、鬼才ラース・フォン・トリアー監督最新作『ハウス・ジャック・ビルト』。マット・ディロン演じるジャックの巧みな話術(?)が衝撃的な本編映像が到着した。

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シリアル・キラーのジャックが新たなターゲットとして目を付けたのは、一人で暮らす未亡人の女性。本映像は、女性宅の玄関の鍵が開いていないと気づいたジャックが、堂々と家を訪ねる作戦に出るも、中から現れた女性に「こんにちは、どなた?」と尋ねられ、ぎこちない笑顔で「こんにちは、警察です」と、とっさに大嘘を吐く衝撃のシーンから始まる。

女性の背後に見えるスーパーマーケットの袋などから情報を得て、あたかも警察が近所の見回りにきたかのような口ぶりで話し始めるジャック。女性がジャックを警察だと認識したところで「あの…中に入っても?」と何食わぬ顔で尋ねるもが、その挙動のおかしさを不審に思われたのか「警察バッジをみせて」とカウンターを返される。警察バッジを持っておらず、大ピンチに陥ったジャックは、焦りを表に出さないように渋い顔で深く何度もうなずくと、「…私も見たい」と衝撃の一言。さらに、「私のバッチは今銀細工師に預けています。しっかり磨いて、刻印しているんです。昇進したんで。かなり上に。」と、曖昧で苦しすぎる言い訳を続けるが…女性はもはや唖然の状態…。

さすがのジャックも周りの視線が気になり、「では中に…」と強引に家へ上がろうと試みるが、「ダメ、バッジがないわ」とまたもや断られる!後にも引けず、痺れを切らしたジャックはついにヤケクソになったのか、今度は拍手をしながら大声で「素晴らしい!素晴らしい!!!」と、称賛の言葉を連発。一体ジャックはどうしてしまったのか!?そんな作戦で本当に女性の信用を得ることができるのか!?そして、女性は実は凶悪なシリアル・キラーであるジャックの毒牙にかかることなくこのままやり過ごせるのか!?すべての展開の行方が気になって仕方ない驚きの長尺シーンとなっている。

監督・脚本を務めたラース・フォン・トリアーにとっても「このシーンは特に可笑しくて、一瞬で書き上げたよ」と執筆当時を振り返るほど、お気に入りのワンシーンとなのだ。トリアー監督は「ジャックの台詞を書くのは楽しかった。どんなとんでもないことを言い出してもおかしくない人間だからね。実は今作はそういったちょっとした可笑しなアイデアが散りばめられている。“悪”という概念に風穴を開けようとはしているんだ。」と、ジャックの変わった台詞や行動に込めた意図を明かしている。

映画『ハウス・ジャック・ビルト』は6月14日(金)より全国公開

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