【MLB】大谷翔平、右手一本“技あり”安打 打たれた右腕脱帽「良いチェンジアップを投げたが…」
7回の第4打席で低めのチェンジアップを拾って中前安打に
■アスレチックス 8-5 エンゼルス(日本時間28日・オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地でのアスレチックス戦に4試合連続で「3番・DH」でスタメン出場した。3打席凡退で迎えた7回の第4打席で10打席ぶりの安打となる中前安打を放ち、この日は4打数1安打。エンゼルスは敗れ、3連勝を逃した。
二ゴロ、投手ゴロ、三振と3打席凡退に倒れていた大谷。7回の第4打席では右腕トレビーノから“技あり”の安打を放った。1ボール2ストライクからの5球目、低めのチェンジアップに体勢を崩された大谷だったが、ボールをうまくすくい、右手一本で中前へと弾き返した。カルフーンの打席で今季初めて盗塁を試みたものの、それは失敗に終わった。
第4打席で大谷に安打を許したトレビーノは試合後「誰からも三振を奪おうとしているよ。特にショウヘイ・オオタニからはね。彼は本当に良い打者だ。まだ驚いている」と振り返っている。
大谷との対戦では初球にチェンジアップでファウルを打たせると、そこから98.2マイル(約158キロ)、98マイル(約157.7キロ)、97.3マイル(約156.6キロ)とファストボールを続け、決め球に選んだのが89.2マイル(約143.5キロ)のチェンジアップだった。
右腕は「良いチェンジアップを投げたと思った」というが、大谷はこれに合わせた。トレビーノは「彼はしっかりと捉えた。それが彼がいかに良い打者かということを示している。(2、3球目に高めの直球を投げたことについて)速い球を見せて、目線を変えようとした。彼は本当に良い打者だ。彼はチェンジアップに良いスイングをしてヒットを打った」と語り、この打席で見せた大谷の対応力に脱帽していた。
この日は4打数1安打だった大谷。2試合ぶりの安打だったが、この日も1安打に終わり、10試合続けてマルチ安打はない。打撃の調子、内容は決して良くないものの、その中でも見せた対応力にも、大谷の非凡さが表れているようだった。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)