めまいと吐き気と頭痛の原因は?
今回は、めまいや吐き気・頭痛についてお話したいと思います。
めまいは同時に様々な症状を引き起こします。
中でも吐き気と頭痛が一緒に起きるのはよくあることで、様々な原因が考えられます。
「もしかすると大きな病気なんじゃないのかな…?」
不安を少しでも解消するために、この記事で詳しくお話していきたいと思います!
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●めまい
めまい・吐き気・頭痛の3つの症状が同時におきる時に考えられる病気は複数考えられます。
タイプ別にあげていきますと…?
●貧血
貧血は体内の鉄分が不足することで、体内に酸素を供給するヘモグロビンが充分に機能しなくなるのが原因です。
体が酸欠になると脳にも十分な酸素が行き届かなくなるため、めまいや吐き気、頭痛の症状を引き起こします。
貧血の7割以上の人が鉄分不足と言われています。
また、脳はできるだけ正常に働こうとする性質があるため、酸欠になると自動的にお休みモードになります。簡単に言うと眠くなってくるんですね。
貧血にもいろんな種類があって、単に鉄分不足なものから、骨髄の病気によるものやビタミン不足で起きるものなど様々です。
●起立性低血圧(脳貧血)
座った状態から急に立ち上がった時に、頭がくらっとしたりめまいがする症状は起立性低血圧と呼ばれています。
血圧をコントロールする機能が正常に働くなることで、血圧を上げることが難しくなってしまうのです。
すると血圧が下がったまま戻らなくなってしまい、起き上がるときにふらっとなるわけです。
症状が発生しやすいのは以下の時です!
・午前中
・食事の後
・運動の後
悪化すると「視野がかすんでくる」「気絶する」などの症状も出てきます。
●てんかん
てんかんとは脳の病気で、発作を繰り返す症状が出ます。
年齢や性別に関係なく起きるもので、脳の神経細胞が突然興奮状態になってしまうのです。
てんかんの発作症状は自覚できるものもあります。
代表的なものはめまい、吐き気、頭痛です。
他に「目の前が暗くなる」「手足の震えや全身の痙攣を感じる」場合はてんかんの可能性があります。
●自律神経失調症
明確な原因がわからないけれど、体の調子が悪くなってしまう場合は自律神経失調症が考えられます。
自律神経は体の様々な部分をコントロールしています。例えば「感情」「体温調整」「免疫調整」などです。
自律神経が乱れるとめまいなどの肉体的な症状の他に、以下の精神的な症状が出るのが特徴です。
・イライラする
・やる気が出ない
・感情が安定せず、起伏が激しい
・よくわからないけど不安になる
●メニエール病
内耳の中にあるリンパ液が増加することによって起きるメニエール病。めまい、吐き気、頭痛の症状が出ます。
どうしてリンパ液が増加するのかはっきりと解明されていませんが、可能性としてはストレスが考えられています。
メニエール病になってしまうのは働き盛りの30代から40代の男女で、ストレスが強くかかる環境で仕事をしている人に多いです。
早めの治療を行うことで回復することができますが、ずるずると長引かせてしまうと治療が困難になります…。
●偏頭痛(片頭痛)
女性に多いと言われている偏頭痛。
ちなみに偏頭痛、片頭痛と2通りの書き方がありますが意味は同じです。
頭の片側が痛くなるのが特徴で、こめかみのあたりがズキンズキンと心臓の鼓動のように痛みます。
原因として以下のことが考えられています。
・アルコールの摂取しすぎ
・ホルモンの問題
・睡眠不足
めまいも一緒に起きることがあるのですが、偏頭痛とめまいの関係は確立されていません。
治まると今までの痛みがまるで無かったかのように消えてしまうのが特徴です。
●良性発作性頭位めまい症
頭を動かした際にめまいを感じるのは良性発作性頭位めまい症です。
呼びかけられて急に振り向いた時や、寝返りと打つとき、空を見上げた時などに発症します。
過去に中耳炎になった人や交通事故で頭部にダメージを受けたことがある人に多く見られます。
原因はバランスをとる前庭器官の不調です。
前庭器官は頭が地面に対してまっすぐになっていることを感じるセンサーです。
不調になることで、頭の位置がどこにあるのかを認識することができなくなってしまうのです…。
めまいと吐き気と頭痛の対処方法!!
「できれば薬の力に頼らないで治したい!」という場合は以下の2通りの方法をおすすめします。
・めまいに効くツボを押す
・食事療法でめまいに効く栄養分を摂取する
それぞれ解説していきます。
めまいに効くツボは…?
翳風(えいふう)・・・耳の後ろのツボ
頭きょういん・・・耳の後ろ上部のツボ
完骨(かんこつ)・・・後頭部のツボ
外関(がいかん)・・・腕にあるツボ
百会(ひゃくえ)・・・頭のてっぺんにあるツボ
中渚(ちゅうしょ)・・・手の甲にあるツボ
食事療法でめまいに効く栄養分を摂取する!
めまいに効果的な栄養はビタミンB群と鉄分です。ビタミンBが不足すると体の抵抗力が落ち、疲れやすくなりめまいが起こることが知られています。
ビタミンBを多く含む食べ物を紹介します。
豚肉・うなぎ・ナッツ・鮭・そば・鉄分の補給 (鉄分が不足して貧血になるとめまいが起こりやすくなってしまうからです…)
鉄分を多く含む食べ物は以下の通りです。
カツオ・レバー・ひじき・あさり・ほうれん草・カキ
対処方法はすぐにできるツボ押しや食事療法がおすすめです!
食事療法は時間がかかりますが、続けることで体質改善につながるのでぜひ心がけてみてくださいね。
[文:meilong スタッフ]
「東京・恵比寿で美容鍼灸,鍼灸治療をお探しならmeilongへ(https://www.meilong.jp/」
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)
大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し国家資格鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに200件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、2014年、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。
世に鍼灸を広めたく2015年meilong恵比寿院をオープンし、続けて2017年meilong恵比寿mana院をオープン。2019年meilong銀座院もオープン。
千葉大学医学部附属病院の和漢診療科での研修、漢方医、各専門分野の医師との連携もし日々、情報交換、学会への参加も努めている。また自分自身が不妊治療をし鍼灸と漢方も併用し子を授かったが途中、死産分娩を経験している事、さらに不育症からの妊娠を維持する為の体験、知識もあり不妊治療にも寄り添いたいという想いも強い。世の頑張っている女性の一番の味方でありたいと思っている。