6日、テレビ朝日「報道ステーション」では「東京金に最も近い絶対王者」と題し、空手・喜友名諒のインタビューを放送。2014年、2016年、2018年と空手道世界選手権個人形で3連覇を成し遂げ、東京五輪の金メダルに期待がかかる喜友名に松岡修造氏が迫った。

技の正確さや力強さを演武で競う形において、喜友名のそれは他の追随を許さない迫力や美しさがある。松岡氏から「何と戦っているんですか?」と訊かれると、喜友名は「人なんですけど感覚があるんです。人に当てる感覚。その感覚を何もない空間で(打っている)。自分では当てている」という。

すると喜友名は自身が大切にしている「一眼 二足 三胆 四力」という言葉を紹介。「眼が一番。相手と応対したときに眼だけで相手を居座らせるぐらいの力。突かれたら、蹴られたら、やられそうだなみたいな。気迫が眼で伝わる」と説明、実際にライオンをはじめとした肉食動物の眼を見て研究することもあるという。

また、形は実戦を想定し稽古に励んでいる喜友名は、ウエイトトレーニングなども取り入れ、パワーや瞬発力も磨いている。その上で沖縄の言葉で鞭のようにしなる動きを表す「むちみ」を意識しているという喜友名は「海外の選手は体の使い方がわからないのか、まだまだ使えていない。悪い例で言ったらただのパフォーマンス。単純に手だけでポンって突くんじゃなくて足から連動させて、連鎖。足の力を最後、突きに」と力説した。

東京五輪に向けては「もちろん、オリンピックに出場したら絶対に金獲ります。その上で沖縄の空手を知って欲しい」と意気込んだ喜友名は、松岡氏から「本当の空手の形、100点満点で考えたら何点?」と訊かれると「30点ぐらい」ときっぱり。「死ぬまで稽古は続ける」と続けた。