引退のジョー・コール、これまでの軌跡を「12のユニフォーム」で追憶する
13日に今季限りでの現役引退を表明したジョー・コール。
ウェストハム・ユナイテッドのアカデミー出身のコールは、1998-99シーズンにトップチームへ昇格。その後はチェルシー、リヴァプールなどを経て、最後はアメリカ2部タンパベイ・ロウディーズでスパイクを脱いだ。
ここでは、コールのこれまでの足跡を、印象的な12のユニフォーム姿で振り返ってみよう。
West Ham United 1999-2001 Fila Home
プレミアリーグでの2シーズン目を迎えた99-00シーズン。2000年2月のブラッドフォード・シティ戦で、プレミアリーグ初ゴールを決めている。背番号は両シーズンとも26番。
ユニフォームは、このシーズンからFilaのキットを着用。当時のウェストハムのユニフォームと言えば、靴ブランド「Dr.Martens」のスポンサーロゴが人気だった。
West Ham United 2001-03 Fila Home
この頃になると完全に主力に定着し、キャプテンも務めた。しかし02-03シーズンは18位で終了し、クラブは降格が決定。コールはチェルシーへ移籍となる。背番号は両シーズンとも26番。
コールがクラブを去ると同時に、Filaとの契約が終了。そして「Dr.Martens」との関係も02-03シーズンを最後に終わりを告げる。
Chelsea 2003-05 Umbro Home
03-04シーズンにチェルシーへ移籍したコール。2年目の04-05シーズンはジョゼ・モウリーニョ監督の元で成長を遂げ、リーグ戦は8得点を記録。50年ぶりの1部リーグ優勝に貢献した。背番号は両シーズンとも10番。
ユニフォームは03-05の2シーズンで着用。シンプルなデザインがファンからも好評だったが、何よりも50年ぶりの1部優勝という、クラブの歴史にも、そしてファンの記憶にも残るキットとなった。
Chelsea 2004-05 Umbro Away
優勝シーズンのアウェイキットは、ブラック/シルバーというモダンなカラーが印象的。Umbroのハイテク素材「X-Static」が投入されたユニフォームだった。
Chelsea 2005-06 Umbro Home 'Centenary'
04-05シーズンに続き、この05-06シーズンもプレミアリーグを優勝し、リーグ2連覇を達成した。コールはリーグ戦8得点を含む公式戦11得点を記録。背番号は10番で継続した。
05-06シーズンのキットはクラブ創設100周年記念モデルで、エンブレムもデザインを変更。そして、1987年からパートナーシップを結んできたUmbroの最後のユニフォームとなった。
Chelsea 2006-08 adidas Home
06-07シーズンは怪我の影響もあり、出場機会は激減。だが復活を遂げた07-08シーズンは、リーグ33試合7得点を含め公式戦10得点を記録している。背番号は両シーズンとも10番。
ユニフォームは06-07シーズンからadidas製を着用。Umbroからの変更はちょっとした衝撃だったが、デザインへの評価は悪くないものだった。
Lille OSC 2011-12 Umbro Home
10-11シーズン、コールはリヴァプールへ加入。しかし必ずしもフィットしたとは言い難かった。11-12シーズンはリール(フランス)へローンで移籍し、復活のパフォーマンスを披露する。背番号はウェストハム時代と同じ26番に。
ユニフォームはUmbro製。袖から袖まで、胸を横断するストライプは当時のUmbroのテンプレート的なデザインだった。
Coventry City 2015-16 Nike Home
リヴァプールへ戻ったコールは、その後ウェストハム、アストン・ヴィラを経て、当時3部のコヴェントリー・シティへたどり着く。当初はヴィラからの「35日間の短期ローン移籍」の身だったが、いったん期間を延長した後に完全移籍を果たす。背番号は見慣れない14番だった。
ユニフォームはNike製。キットデザインは伝統的にストライプ(縦じま)が多いが、その点よりも水色であることに拘る。
England 2003 Umbro Home
フル代表での初ゴールは、2003年7月3日のセルビア・モンテネグロ代表戦。19番を付けたコールは、82分にFKを直接沈めて決勝点を挙げている。
ユニフォームはUmbro製2003-05モデル。袖と胸元の赤いラインでセントジョージ・クロスを表現している。レプリカユニフォームはリヴァーシブル仕様だった。
England 2006 Umbro Away
2006年ドイツW杯の本大会メンバーに選ばれたコールは、グループステージのスウェーデン戦で鮮やかなドライブシュートを決める(試合は2-2で引き分け)。W杯では11番を付けていた。
ユニフォームは、W杯のために投入されたUmbro製2006-08モデル。右肩のセントジョージ・クロスとゴールドのネームナンバーが印象的なキットだった。
England 2007 Umbro Home
2008年のフレンドリーマッチでチェコ代表と対戦。途中出場のコールはアディショナルタイムにゴールを決め、試合は2-2で引き分けている。
ユニフォームはUmbro製2007-09モデル。EURO2008を見据えて投入されたキットだったが、まさかの予選敗退で本大会に不出場。そのためか、やや印象が薄い。
England 2008 Umbro Away
フル代表56キャップを刻んだコールにとって代表最後のゴールは、2010年W杯欧州予選アンドラ代表戦での2得点。18番を付けてプレーし、2-0での勝利の立役者となった。
ユニフォームはUmbro製2008-10モデル。本来はEURO2008本大会を想定したキットだったが、結果的には2010年W杯予選の印象が残った。
最後に、コールのクラブチームでの背番号をご紹介しよう(但しトップチームに限る)。
ウェストハム(1998-2003):26番
チェルシー(2003-10):10番
リヴァプール(2010-11):10番
リール(2011-12):26番
リヴァプール(2012-13):10番
ウェストハム(2013-14):26番
アストン・ヴィラ(2014-15):12番
コヴェントリー(2015-16):14番
タンパベイ(2016-18):26番