SIMカードが2枚入るiPhone XS Max香港版でDSDSを試す
先日発表になった2018年の新型iPhoneの新機能の1つがeSIMの採用です。物理的なSIMカード無しでキャリア契約も可能になれば契約の自由度も増します。ただしキャリアの対応が必要であり、日本はいまのところ対応予定はありません。
ところが中国、香港、マカオで販売される新型iPhoneは、モデルによりデュアルSIMカード仕様となっています。つまりSIMカードを2枚入れて、2つの電話番号を使い分けることができるのです。これはiPhoneとして初めての機能となります。
この地域のiPhoneがデュアルSIMになったのは大きな理由があります。実はこの3地域で販売されているAndroidスマートフォンは、もはやデュアルSIMモデルばかりになっています。XperiaもGalaxyも日本販売品とは異なりデュアルSIM仕様になっているのです。つまり中国を中心としたこのエリアでは、スマートフォンには2枚のSIMが入ることが当たり前な状況なのです。
ならば中国のキャリアなどが eSIMに対応すればいいでしょうが、プリペイドが基本の中国で顧客管理にコストのかかるeSIMの導入はコストメリットがありません。また香港マカオではプリペイドSIMが自由に買えるため海外用にもう1枚のSIMを併用するのも当たり前。なにせ隣町が海外なわけです。1枚目のSIMは地元の契約回線、もう1枚はプリペイド、そんな使い分けが多いのです。
ちなみにプリペイドSIMカードが基本の中国も、今ではSIMの購入に身分証明書が必須となりました。これは考えてみれば日本では当たり前のこと。プリペイドだろうが契約(ポストペイド)だろうが、利用者の身分証明をはっきりさせることに、中国も日本も変わりません。
ということでさっそく香港でも販売されたデュアルSIM仕様のiPhoneのデュアルSIMを確認していました。筆者は残念ながら香港でのiPhone XS発売日は日本にいたため、香港にいるガジェット仲間の田路昌也氏( @mongkok93)が香港で購入してテストしたiPhone XS Maxの写真を送ってもらいました。
香港版のiPhone XS MaxのSIMトレイを抜いてみると、通常のiPhoneのSIMトレイと比べ内側の出っ張りが上下だけではなく左右にもあるのがわかります。このSIMトレイの形状だけでも通常のiPhoneと構造が違うことがわかります。
そのトレイの裏を見ると、こちらにもSIMが入る構造になっているのがわかります。しかもSIMピンを刺す側には板バネのような部分が見えます。新興国を中心にデュアルSIMスマートフォンは当たり前な状況とはいえ、通常はSIMを2枚、トレイに並べて入れるスタイルになっています。それに対してこのように裏表に2枚のSIMを入れることのできるSIMトレイは、おそらくiPhone XS Maxが最初だと思われます。少なくともAndroidスマートフォンでこんなトリッキーなSIMトレイを筆者は見たことがありません。
さっそくSIMをセットしてみましょう。板バネによってSIMが固定されるのがわかります。
ではSIMトレイをひっくり返して、再び表面を見ます。裏側のSIMは板バネで固定され落ちませんし、裏にSIMセットされているのを表側から見ることができます。
この状態で表側にSIMを載せますが、表側は板バネがないため普通のiPhone 同様、このままの向きでiPhoneにトレイを差しましょう。ひっくり返すと表側のSIMが落ちてしまいます。ということで表側にもSIMをセットして、SIMトレイをiPhoneにいれましょう。
2枚のSiMは、それぞれどちらをメインにするかを設定で切り替えます。これはAndroidでも通話、データをSIM 1にするかSIM 2にするかの設定があるので、似たような設定となります。現時点では両回線でのデータ通信はできず、データ通信を行わない側のSIMは音声通話とSMS利用になります。
無事にデュアルSIMの同時待ち受け、DSDSとして使えるようになりました。ホーム画面を見ると分かりにくいですが、アンテナマークは上下に2つ並んでいます。
これは将来eSIMを利用してデュアルSIM運用する場合も、同じことになるのでしょうね。コントロールセンターを開くと、ちゃんとアンテナ2つとキャリア名の表示も現れます。
SIMが入ればいつでもどこでもメイン回線とサブ回線、自国のSIMと海外旅行中の現地SIM、のように手軽にSIMを入れ替えることができます。eSIMにも便利な点がありますが、物理的にSIMを即座に入れ替えできるデュアルSIMスタイルも使い勝手に優れています。アップルストア限定販売でもいいので、日本でもこのデュアルSIM版iPhoneを販売してほしいものです。
なお詳細の動画を田路氏がYouTubeにアップしています。より細かいデュアルSIMの状況を見たい方は、下記のリンクから動画を参照してください。
TJ VLOG:香港版 iPhone XS MAXの開封とDual SIM確認
ところが中国、香港、マカオで販売される新型iPhoneは、モデルによりデュアルSIMカード仕様となっています。つまりSIMカードを2枚入れて、2つの電話番号を使い分けることができるのです。これはiPhoneとして初めての機能となります。
ならば中国のキャリアなどが eSIMに対応すればいいでしょうが、プリペイドが基本の中国で顧客管理にコストのかかるeSIMの導入はコストメリットがありません。また香港マカオではプリペイドSIMが自由に買えるため海外用にもう1枚のSIMを併用するのも当たり前。なにせ隣町が海外なわけです。1枚目のSIMは地元の契約回線、もう1枚はプリペイド、そんな使い分けが多いのです。
ちなみにプリペイドSIMカードが基本の中国も、今ではSIMの購入に身分証明書が必須となりました。これは考えてみれば日本では当たり前のこと。プリペイドだろうが契約(ポストペイド)だろうが、利用者の身分証明をはっきりさせることに、中国も日本も変わりません。
ということでさっそく香港でも販売されたデュアルSIM仕様のiPhoneのデュアルSIMを確認していました。筆者は残念ながら香港でのiPhone XS発売日は日本にいたため、香港にいるガジェット仲間の田路昌也氏( @mongkok93)が香港で購入してテストしたiPhone XS Maxの写真を送ってもらいました。
香港版のiPhone XS MaxのSIMトレイを抜いてみると、通常のiPhoneのSIMトレイと比べ内側の出っ張りが上下だけではなく左右にもあるのがわかります。このSIMトレイの形状だけでも通常のiPhoneと構造が違うことがわかります。
そのトレイの裏を見ると、こちらにもSIMが入る構造になっているのがわかります。しかもSIMピンを刺す側には板バネのような部分が見えます。新興国を中心にデュアルSIMスマートフォンは当たり前な状況とはいえ、通常はSIMを2枚、トレイに並べて入れるスタイルになっています。それに対してこのように裏表に2枚のSIMを入れることのできるSIMトレイは、おそらくiPhone XS Maxが最初だと思われます。少なくともAndroidスマートフォンでこんなトリッキーなSIMトレイを筆者は見たことがありません。
さっそくSIMをセットしてみましょう。板バネによってSIMが固定されるのがわかります。
ではSIMトレイをひっくり返して、再び表面を見ます。裏側のSIMは板バネで固定され落ちませんし、裏にSIMセットされているのを表側から見ることができます。
この状態で表側にSIMを載せますが、表側は板バネがないため普通のiPhone 同様、このままの向きでiPhoneにトレイを差しましょう。ひっくり返すと表側のSIMが落ちてしまいます。ということで表側にもSIMをセットして、SIMトレイをiPhoneにいれましょう。
2枚のSiMは、それぞれどちらをメインにするかを設定で切り替えます。これはAndroidでも通話、データをSIM 1にするかSIM 2にするかの設定があるので、似たような設定となります。現時点では両回線でのデータ通信はできず、データ通信を行わない側のSIMは音声通話とSMS利用になります。
無事にデュアルSIMの同時待ち受け、DSDSとして使えるようになりました。ホーム画面を見ると分かりにくいですが、アンテナマークは上下に2つ並んでいます。
これは将来eSIMを利用してデュアルSIM運用する場合も、同じことになるのでしょうね。コントロールセンターを開くと、ちゃんとアンテナ2つとキャリア名の表示も現れます。
SIMが入ればいつでもどこでもメイン回線とサブ回線、自国のSIMと海外旅行中の現地SIM、のように手軽にSIMを入れ替えることができます。eSIMにも便利な点がありますが、物理的にSIMを即座に入れ替えできるデュアルSIMスタイルも使い勝手に優れています。アップルストア限定販売でもいいので、日本でもこのデュアルSIM版iPhoneを販売してほしいものです。
なお詳細の動画を田路氏がYouTubeにアップしています。より細かいデュアルSIMの状況を見たい方は、下記のリンクから動画を参照してください。
TJ VLOG:香港版 iPhone XS MAXの開封とDual SIM確認