大坂なおみは「誇り」 父の母国でも国民的関心事に 「全てのハイチ人が喜んでいる」
米紙がハイチの名門ホテルの総支配人のコメントを紹介
テニスの4大大会、全米オープンを制した世界ランク7位・大坂なおみ(日清食品)。日本人シングルス史上で初となるグランドスラム制覇に列島全土が沸く中で、日本以外にも大坂の優勝が国民的関心事となった国があった。米地元紙「サウスフロリダ・カリビアン・ニュース」が報じている。
日本人の母・環さんと、ハイチ出身の父・レオナール・フランソワさんを両親に持つ大坂。グランドスラム優勝という偉業に、ハイチ国民も喜びの声を上げているようだ。
「ポルトープランスを含め、世界中のハイチ人がこの試合を観戦して、試合中に声援を送ったのです。ナオミは素晴らしいテニスを見せてくれました。幼少時からの憧れで、史上最も偉大なテニス選手の1人を倒したのです。鋼の精神力です」
記事によると、ハイチの首都ポルトープランスの名門ホテル「ラ・プラザ」のマルク・ピエール・ルイス総支配人はこう語っている。首都のみならず、国内外のハイチ人が大坂の偉業を喜んでいたのだという。
「全てのハイチ人は彼女の勝利を喜んでいる」
「ナオミは自信とともに戦った。全てのハイチ人は彼女の勝利を喜んでいる。彼女はハイチの伝統を誇りにしています。彼女が影響を受けたことについて知るのは刺激的なことです。ハイチの人々はグランドスラム初優勝後にナオミを歓迎することを名誉としています。ハイチの子供達にとっても、自分たちのアイデンティティを体現する人がいることは励みになるのです」
記事によると、ピエール・ルイス氏はこう力説している。
大坂は昨年ハイチを初めて訪問し、地元で大歓迎を受けたこともあった。過去のインタビューでは「日本を代表しているだけでなく、ハイチも代表している」と語ったこともある。男子顔負けのパワフルなテニスと、天真爛漫なキャラクターで世界的に愛される。父親の祖国ハイチでも、象徴的な存在となっているようだ。(THE ANSWER編集部)