イギリスで開催されているファーンボロー国際航空ショーで、イギリスが開発を進めている次世代のステルス戦闘機「テンペスト」の開発計画と実物大模型が公開されました。

UK unveils new Tempest fighter jet model - BBC News

https://www.bbc.co.uk/news/business-44848294



UK unveils new Tempest fighter jet to replace Typhoon | UK news | The Guardian

https://www.theguardian.com/uk-news/2018/jul/16/uk-tempest-fighter-jet-typhoon-farnborough-airshow

ギャビン・ウィリアムソン国防大臣によると、テンペストの開発は2025年までに20億ポンド(約2980億円)かけて行われ、配備は2035年を予定。

テンペストは第6世代ジェット戦闘機に分類される機体で、完成すれば1994年初飛行のユーロファイター・タイフーンを置き換える存在になります。ちなみに、第二次世界大戦当時のイギリス空軍で使われていた戦闘機にホーカー・アビエーション社製造の「ホーカー タイフーン」「ホーカー テンペスト」という機体があり、テンペストはタイフーンの大幅改良版でしたが、今回は無関係です。

ホーカー テンペスト



実際にウィリアムソン国防大臣が実物大模型の前で発表を行う様子は以下のムービーで見られます。

U.K.’s New Tempest Fighter Jet Revealed - AINtv Express - YouTube

開発を主導するのはBAEシステムズで、エンジンメーカーのロールスロイス、イタリアの軍需メーカーのLeonardo、ヨーロッパのミサイルメーカーのMBDAが参加します。イギリスのEU離脱を見据えてフランスとドイツは新型戦闘機を共同開発する方針を発表しており、イギリスは蚊帳の外に置かれた形となっていることから、他国と連携しての開発も視野に入れているようです。