汁ごとかけるとこんなにおいしい! 夏に食べたい「汁かけごはん」レシピ
ごはんの上におかずをのせたり、汁ものをかけたりして食べる、いわゆる「ぶっかけごはん」や「汁かけごはん」と呼ばれるもの。なかなか大きな声で言いづらいですが、そのおいしさは多くの人が知るところで、子どもたちも大好きですよね。
料理研究家・田内しょうこさんの新刊『汁かけごはん』は、多くの人がひそかに愛してやまない汁かけごはんのレシピ本。
煮ものからスープまで、ごはんに汁ごとかけるとおいしい全40のレシピを掲載。今回はその中から、時短にもなる夏向きの「汁かけごはん」レシピをいくつかご紹介します。
■新しいおいしさが見つかる! 汁かけごはんを楽しむコツ
「いつもの煮ものでも、ごはんにのっけたら別のおいしさがあるんです。いつものスープでも、ごはんにかけたら、よりおいしくなることもあるんです」と田内さん。
汁かけごはんにするからといって、特別なものを作らなくてもOK。いつもの料理をごはんにかけるだけで、ひと味違うおいしさが生まれるのが「汁かけごはん」の魅力です。
「いきなりぶっかけにしたり、最初はごはんとは別に食べて最後の煮汁だけごはんにからめたり。いろいろなスタイルでお楽しみください」(田内さん)
味の変化を楽しむなら、わさびやゆず胡椒、ラー油などの薬味は最初からのせず、途中で加えるのもおすすめ。子どもの分は薬味を抜くなど調整もしやすくなります。
本ではすべてのレシピをごはんと合わせていますが、基本的にパンやパスタ、そばやうどんにも合うとのこと。鍋に残った煮汁にもパスタをからめたり、ごはんを入れてリゾットにしたり、最後の一滴まで味わってほしいそうです。
■困ったときの救世主!「10分でつくれるクイック汁かけ」レシピ
何も作りたくないときや時間がないときに重宝するのが、第4章にある「10分でつくれるクイック汁かけ」レシピ。
なかでも子どもウケ抜群なのが、サバとトマトの缶詰を使って作る「サバ缶のトマト煮」。カンタンなのにうま味たっぷりで、ごはんがすすむこと間違いなし。サバは良質な脂質を含み、栄養豊富なのもうれしいところ。サバとトマトの缶詰は常備しておくと、いざというとき助かりますよ。
もうひとつ、「豚しゃぶスープごはん」も親子で食べたい夏向きの一品。お肉たっぷりなので子どもも大満足。それでいてさっぱり食べられるママ好みの味でもあります。
■見た目も涼やか!「冷たい汁かけごはん」
暑い夏は、子どもは冷たいもののほうが食べやすいので、冷やしただし汁や麦茶をかけた冷たい汁かけごはんもおすすめです。
とくに火を使わない「とろろとなめこの汁かけごはん」は忙しい朝にぴったり。とろろやなめこなどのネバネバ食材はのどごしがよいので食べやすく、食がすすみます。
本にはこのほかにも40種類の汁かけごはんのレシピが紹介されており、なかにはおもてなしに使えるちょっと手の込んだ料理もあります。
基本のだしや保存方法などコラムも充実しており、なかには顆粒だしを使って自家製インスタント汁かけごはんを作るアイデアも。たとえば「ごはん+鶏がらスープのもと+板麩+生海苔+みつば」を合わせれば、あっさり中華風汁かけごはんになります。
子どもはもちろん大人も大好きな「汁かけごはん」。この1冊があれば、食欲が落ちがちな夏も元気にのりきれそうです。
撮影/小林キユウ
(古屋江美子)
料理研究家・田内しょうこさんの新刊『汁かけごはん』は、多くの人がひそかに愛してやまない汁かけごはんのレシピ本。
田内しょうこさん プロフィール
料理研究家。出版社勤務を経て、料理と書き物の二本柱で仕事をこなす。関西育ち、アメリカ・カリフォルニア州の女子大卒。企業や自治体でのセミナーも多数。著書に『働くおうちの親子ごはん』(英治出版)、『時短料理のきほん』(草思社)、『「今日も、ごはんつくらなきゃ」のため息がふっとぶ本』(インフォス主婦の友)などがある。
HP: https://tauchishoko.com/
blog: http://tauchishoko.seesaa.net/
料理研究家。出版社勤務を経て、料理と書き物の二本柱で仕事をこなす。関西育ち、アメリカ・カリフォルニア州の女子大卒。企業や自治体でのセミナーも多数。著書に『働くおうちの親子ごはん』(英治出版)、『時短料理のきほん』(草思社)、『「今日も、ごはんつくらなきゃ」のため息がふっとぶ本』(インフォス主婦の友)などがある。
HP: https://tauchishoko.com/
blog: http://tauchishoko.seesaa.net/
煮ものからスープまで、ごはんに汁ごとかけるとおいしい全40のレシピを掲載。今回はその中から、時短にもなる夏向きの「汁かけごはん」レシピをいくつかご紹介します。
■新しいおいしさが見つかる! 汁かけごはんを楽しむコツ
「いつもの煮ものでも、ごはんにのっけたら別のおいしさがあるんです。いつものスープでも、ごはんにかけたら、よりおいしくなることもあるんです」と田内さん。
つゆだくの煮ものはごはんがすすむ「鶏手羽元のクローブ煮」
「いきなりぶっかけにしたり、最初はごはんとは別に食べて最後の煮汁だけごはんにからめたり。いろいろなスタイルでお楽しみください」(田内さん)
味の変化を楽しむなら、わさびやゆず胡椒、ラー油などの薬味は最初からのせず、途中で加えるのもおすすめ。子どもの分は薬味を抜くなど調整もしやすくなります。
本ではすべてのレシピをごはんと合わせていますが、基本的にパンやパスタ、そばやうどんにも合うとのこと。鍋に残った煮汁にもパスタをからめたり、ごはんを入れてリゾットにしたり、最後の一滴まで味わってほしいそうです。
■困ったときの救世主!「10分でつくれるクイック汁かけ」レシピ
何も作りたくないときや時間がないときに重宝するのが、第4章にある「10分でつくれるクイック汁かけ」レシピ。
なかでも子どもウケ抜群なのが、サバとトマトの缶詰を使って作る「サバ缶のトマト煮」。カンタンなのにうま味たっぷりで、ごはんがすすむこと間違いなし。サバは良質な脂質を含み、栄養豊富なのもうれしいところ。サバとトマトの缶詰は常備しておくと、いざというとき助かりますよ。
●粒マスタードが隠し味「サバのトマト煮」
<材料 4人分>
玉ねぎ 大1/2個
オリーブオイル 大さじ1
カットトマト缶 1缶
サバ缶 2缶
しょうゆ 大さじ1
粒マスタード 大さじ1/2
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
パセリ 少々
<作り方>
1、玉ねぎは薄切りにする。
2、フライパンにオリーブオイルを熱し、1を炒める。トマト缶を加えて、5分煮る。
3、サバ缶、しょうゆを加え2〜3分煮る。
4、粒マスタード、塩、こしょうで味をととのえる。
5、器に盛り、パセリのみじん切りをふる。
<材料 4人分>
玉ねぎ 大1/2個
オリーブオイル 大さじ1
カットトマト缶 1缶
サバ缶 2缶
しょうゆ 大さじ1
粒マスタード 大さじ1/2
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
パセリ 少々
<作り方>
1、玉ねぎは薄切りにする。
2、フライパンにオリーブオイルを熱し、1を炒める。トマト缶を加えて、5分煮る。
3、サバ缶、しょうゆを加え2〜3分煮る。
4、粒マスタード、塩、こしょうで味をととのえる。
5、器に盛り、パセリのみじん切りをふる。
もうひとつ、「豚しゃぶスープごはん」も親子で食べたい夏向きの一品。お肉たっぷりなので子どもも大満足。それでいてさっぱり食べられるママ好みの味でもあります。
●「豚しゃぶスープごはん」
<材料 4人分>
ごはん 4膳分
豚バラしゃぶしゃぶ用肉 200g
酒 大さじ1
だし 700ml
<A>
しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1/2
みりん 小さじ1
みつば、海苔、わさび 各適量
<作り方>
1、豚肉は食べやすい大きさに切る。
2、小鍋にたっぷりの湯を沸かして酒を入れ、1をゆでて水に取る。
3、別鍋にだしを温め、Aで味つけする。2を入れて温める。
4、器にごはんと3を盛り、みつば、細切りにした海苔、わさびを添える。
<材料 4人分>
ごはん 4膳分
豚バラしゃぶしゃぶ用肉 200g
酒 大さじ1
だし 700ml
<A>
しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1/2
みりん 小さじ1
みつば、海苔、わさび 各適量
<作り方>
1、豚肉は食べやすい大きさに切る。
2、小鍋にたっぷりの湯を沸かして酒を入れ、1をゆでて水に取る。
3、別鍋にだしを温め、Aで味つけする。2を入れて温める。
4、器にごはんと3を盛り、みつば、細切りにした海苔、わさびを添える。
■見た目も涼やか!「冷たい汁かけごはん」
暑い夏は、子どもは冷たいもののほうが食べやすいので、冷やしただし汁や麦茶をかけた冷たい汁かけごはんもおすすめです。
とくに火を使わない「とろろとなめこの汁かけごはん」は忙しい朝にぴったり。とろろやなめこなどのネバネバ食材はのどごしがよいので食べやすく、食がすすみます。
●「とろろとなめこの汁かけごはん」
<材料 4人分>
ごはん 4膳分
なめこ 1袋
しょうゆ 小さじ1
長芋 100g
納豆 2パック
水 700ml
めんつゆ 適量
ブロッコリースプラウト 適量
<作り方>
1、なめこはさっとゆでて(電子レンジで1分加熱してもよい)水を切り、しょうゆをかけて粗熱をとる。
2、長芋はビニール袋に入れ、めん棒などで叩いて細かくつぶす。
3、納豆は混ぜて、タレ(またはしょうゆ)で味をつけておく。
4、水とめんつゆを混ぜ、かけそばのつゆくらいの味に仕上げる。
5、ごはんをよそい、1・2・3・ブロッコリースプラウトをのせ、4をかける。
<材料 4人分>
ごはん 4膳分
なめこ 1袋
しょうゆ 小さじ1
長芋 100g
納豆 2パック
水 700ml
めんつゆ 適量
ブロッコリースプラウト 適量
<作り方>
1、なめこはさっとゆでて(電子レンジで1分加熱してもよい)水を切り、しょうゆをかけて粗熱をとる。
2、長芋はビニール袋に入れ、めん棒などで叩いて細かくつぶす。
3、納豆は混ぜて、タレ(またはしょうゆ)で味をつけておく。
4、水とめんつゆを混ぜ、かけそばのつゆくらいの味に仕上げる。
5、ごはんをよそい、1・2・3・ブロッコリースプラウトをのせ、4をかける。
本にはこのほかにも40種類の汁かけごはんのレシピが紹介されており、なかにはおもてなしに使えるちょっと手の込んだ料理もあります。
基本のだしや保存方法などコラムも充実しており、なかには顆粒だしを使って自家製インスタント汁かけごはんを作るアイデアも。たとえば「ごはん+鶏がらスープのもと+板麩+生海苔+みつば」を合わせれば、あっさり中華風汁かけごはんになります。
子どもはもちろん大人も大好きな「汁かけごはん」。この1冊があれば、食欲が落ちがちな夏も元気にのりきれそうです。
『汁かけごはん』
田内しょうこ 著 (駒草出版) 1500円(税別)
田内しょうこ 著 (駒草出版) 1500円(税別)
おもてなしに作りたいハレの料理から、身体が疲れているとき、食欲が落ちたときにもそっと寄り添ってくれる『ごはんに汁ごとかけるとおいしい!』レシピ集。何も作りたくないときに時短で手早く。野菜もたっぷりとりたい、作りおきもしたい、夜遅くにチャチャッと済ませたいときにも。
撮影/小林キユウ
(古屋江美子)