お店の前にかけられた「のれん」何のためにあるか知ってた?
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2018年5月28日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、店先にかけられた「のれん」についての話題がありました。
金沢の町では、老舗ののれんがたなびく光景が見られます。でも、のれんは何のためにかけられているのか、知っていますか?
金沢ひがし茶屋街のイメージ(Hiroyuki-Hさん撮影、Flickrより)
江戸時代は色で区別していた
金沢には印象的なのれんがたくさん見られますが、特に目を引くのが小橋町にある「飴の俵屋」ののれんです。白地に黒で「あ」「め」と書かれた大きなのれんは力強く清潔感があります。
お店の方の話では、江戸時代からこのデザインは変わらず、外から店の中を見られないよう、お客さんのプライバシーを守る目隠しとしての役割を果たしているそうです。
また、当時は商売ごとにのれんの色が違っていて、のれんの色で何の店か分かるようになっていたそうです。「飴の俵屋」の場合は、昔は雑穀業を営んでいたことから、白と黒ののれんになったそうです。
ひがし茶屋街では、お店に入りやすいよう、短めののれんが多く、デザインも豊富ですが、茶屋街にふさわしく奇抜な色は禁止されており、色や幅、文字の色も決められているそうです。
のれんは、鎌倉時代の禅宗の寺で始まった風習です。漢字では「暖簾」と書き、古くは風よけや日よけの役割、外からの災いを防ぐ役割を果たしていました。
江戸時代に加賀藩で始まった「花嫁のれん」は、嫁ぎ先へ花嫁が嫁ぐ際にくぐる伝統的なのれんです。
しかし、時代とともに染料や建物、ネオンもカラフルなものになり、お店の広告やシンボルと移り変わっています。(ライター:りえ160)