ともに母国を象徴するビッグネーム、香川(左)とハメス(右)。サランスクの地で4年越しの再対決を果たすか。(C)SOCCER DIGEST,(C)Getty Images

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 いよいよロシア・ワールドカップの開幕まで3週間を切った。日本代表は6月19日のグループH第1戦、コロンビア戦に照準を合わせ、国内合宿をスタートさせている。
 
 そんななか、ドイツ・ブンデスリーガの公式ホームページが大会注目の「5大マッチアップ」を選定し、紹介している。同リーグに所属するふたりのスタープレーヤーが、グループリーグで国の威信を懸けて火花を散らす──。そのひとつに、“香川真司vsハメス・ロドリゲ”がチョイスされたのだ。
 
 同サイトはこう論じている。
 
「これまで146試合に出場し、41得点・38アシストを叩き出しているのがシンジ・カガワだ。ブンデスリーガを見渡してもこれだけ突出した攻撃的ミッドフィルダーはなかなかいない。そのカガワに優るとも劣らないのが、ハメス・ロドリゲスである。まだドイツでは1シーズンしかプレーしていないが、23試合で7得点・11アシストと数字は圧倒的だ。そんなブンデスリーガを代表するふたりのミッドフィルダーが、6月19日に(ロシアの)サランスクで激突する」
 
 ともに日本とコロンビア、両国の命運を握るキーマンだと評している。
 
「彼らは同じプレーメーカーとしてチームの攻撃のリズムを刻み、それぞれがワールドカップを戦う国と代表チームの巨大な責任を負っている。そしてこれはボルシア・ドルトムントvsバイエルン・ミュンヘンの戦いでもあり、“ミニ・クラシカール(ミニ・ナショナルダービー)”と言ってもいいだろう。グループリーグ突破を占う重要なマッチアップでもある。彼らは同じくノックアウト・ラウンド進出を懸けて、ポーランド代表のロベルト・レバンドフスキと対峙することも忘れてはいけない」
 
 ブンデス公式がこう絶賛する香川だが、実際のところ、西野朗監督が率いる新生日本代表でスタメンを張れるかどうかはまだ見えてこない。足首の怪我から復帰してまもなく、コンディション面にまだ不安を抱えているからだ。現時点では、コロンビア代表におけるハメスほどの絶対軸ではない。
 
 いずれにせよ、失地回復の舞台は用意されている。5月30日のガーナ戦から、背番号10の反攻がスタートする。
 
 ちなみにブンデス公式が選定した残る4つの注目マッチアップは以下の通りだ。
 
●グループB
MFアミンヌ・アリット(モロッコ代表/シャルケ04)
vs MFチアゴ・アルカンタラ(スペイン代表/バイエルン)
 
●グループC
MFコランタン・トリソ(フランス代表/バイエルン)
vs MFトーマス・ディレイニー(デンマーク代表/ヴェルダー・ブレーメン)
 
●グループD
FWアルフレッド・フィンボガソン(アイスランド代表/アウクスブルク)
vs FWアンドレイ・クラマリッチ(クロアチア代表/ホッフェンハイム)
 
●グループF
MFマルコ・ロイス(ドイツ代表/ドルトムント)
vs FWエミル・フォシュベリ(スウェーデン代表/RBライプツィヒ)