7日放送、毎日放送「せやねん」では、野球解説者の藪恵壹氏が、制球難に苦しむ阪神タイガースの藤浪晋太郎にアドバイスを送った。

昨年のホーム開幕戦で頭部への死球が乱闘を引き起こした藤浪。6日の中日ドラゴンズ戦での登板を前に、藪氏は藤浪がまだ右打者のインコースを攻めることができていないと指摘した。

エルボーガードをつけている打者は「少々当たっても痛くない」と、藪氏は強気に勝負すべきと提言。ピンチを迎えたときに、藤浪がそれを乗り越えられるかが大事だと述べた。

だが、藤浪は初回から暴投で失点すると、5回に8球連続のボールで押し出し。82球を投げて3四球2失点という内容で降板し、チームも2-3と敗れて負け投手となった。

藪氏は藤浪の乱調について「何なんでしょう」と困惑しつつ、「気持ちもあるでしょうね」とコメント。そのうえで、藤浪を見て、自身が野村克也氏から言われた言葉を思い出したと明かした。

その言葉とは「的当てでいい」。バッターはいるが、キャッチャーのミットだけをめがけて投げろということだ。シンプルだが、藪氏によると、プロはいろいろ考えて雑念が入り、プレッシャーを感じるからこそ、シンプルに投げるのが難しいという。

そのうえで、藪氏は、野球を始めたばかりのころ、父親とキャッチボールをしていたのと同じ感覚で、相手のミットに投げることだけに集中すればいいと助言した。