救命の女性に「土俵下りて」、大相撲巡業で物議

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京都府舞鶴市で4月4日、大相撲の春巡業・舞鶴場所で、土俵に上がった多々見良三市長が挨拶中に倒れる出来事があった。観客席から女性数人が心臓マッサージに駆けつけ、その後、消防署員と交代、視聴は病院に搬送され一命を取り留めたが、このとき会場内に響いたアナウンスが物議を醸している。

当時の会場の様子は、YouTubeに投稿された動画などでも確認できる(https://www.youtube.com/watch?v=35aIqDTYOD8)。動画では倒れた市長の周りを8〜9人が取り囲み、2人の女性が必死に心臓マッサージ。あとからもう2人の女性が手助けのため土俵に上がったが、会場では繰り返し「女性の方は土俵から降りてください」とアナウンスが響き、観客席からどよめきのような声が上がった。

大相撲では、土俵に女性が上がることを認めておらず、このようなアナウンスが流れたものと思われるが、Twitterなどネットでは批判の声が殺到。「人命よりも形式が大事か」「命を軽視する伝統なんているのか」「必死の救命をしてくれている女性に、信じられない言葉」「アナウンスがあっても救命をやめなかった女性は本当に尊い」「なにはともあれ、市長さんご無事のようで良かった」などの声が上がっている。