福島の7年、廃炉・汚染水対策と復興の動き
事故直後より発生し続けている汚染水については、建屋周辺の井戸(サブドレン)での地下水汲み上げや、建屋の周辺を囲むように地下に設置された氷の壁(凍土壁)により、汚染水発生量が大幅に低減するなど、対策の効果が着実に出ている。
4号機の燃料取り出しは完了
廃炉に向けた取組では、まず4号機の使用済燃料プールからの燃料取り出しについて、プール内の燃料が一番多かったため、最優先で取り出しの作業を行い、2014年12月に完了している。
1,2,3号機については、未だ使用済燃料プールに燃料が残っているため、取り出しに向けた取組が進められている。中でも3号機については、燃料取り出し用設備の設置が進められ、ドーム屋根の設置がすでに完了しており、2018年度中頃から燃料の取り出しを開始する予定。
また、1,2,3号機においては、溶けて固まった燃料デブリの取出し作業も残っている。各号機とも、まずは炉内の現状把握を行うべく、格納容器内部調査を進めており、それぞれの号機で炉内の状態が明らかになりつつある。
大型休憩所やコンビニもオープン
福島第一原子力発電所の労働環境は、ガレキ撤去や敷地舗装などが進んだことで、事故当時と比較し、大きく改善している。事故直後は息苦しい全面マスクや、防護服の着用が必要であったが、今では約95%のエリアで一般作業服等での作業が可能となった。
また、2015年5月に大型休憩所がオープンし、同年6月には温かい食事をとることができる食堂の運用を開始、さらに翌年2016年3月にはコンビニエンスストアがオープンした。
このように、廃炉に向けた取組は一歩ずつ着実に進んでいる。
避難指示の解除と産業復興
避難指示対象者数は解除を前進したことをうけて、現在の避難指示区域を設定した2013年8月時点の約8.1万人から約
2.4万人にまで減少した。
避難指示の解除にあたっては、住民の生活基盤となるインフラ等の回復が必要であるが、主要幹線である常磐自動車道が2015年3月1日に全面開通した。
また、JR常磐線は2017年10月21日に富岡〜竜田間の運行が再開し、残る不通区間である富岡駅〜浪江駅間(※)は2019年度末までの開通が予定されている。また、今年の春には川俣町(山木屋地区)、富岡町、浪江町、葛尾村、飯舘村で小中学校の開校・再開が予定されているほか、富岡町で二次救急医療拠点が開所する予定であるなど生活環境の整備も進んでいる。
