4日、中日対楽天のオープン戦に松坂大輔が登板。2回を投げて2失点を喫したが、復活を期す37歳のピッチングをかつてのライバルはどう見たのか。同日、テレビ朝日「サンデーステーション」では、野球解説者・山崎武司氏が松坂の投球を批評した。

まずは、マウンドに向かう松坂の表情を見て「久々のオープン戦登板なんですけど、緊張しているように僕は見えましたね」という山崎氏。先頭の島内をストレートで打ち取ると「思いのほか、よかったと思います。よく腕が振れてた」と評したが、続くペゲーロにスライダーをファールで粘られると、「ちょっと高いんですよね。バッターにとってはバットに当てやすい高さ。（ファールになるのは）ペゲーロが打ち損じていましたよね。もう少し低く投げてほしかった」と課題を指摘した。

また、2回には2アウトからアマダーにツーランホームランを浴びた松坂に対し、「スライダーが高いんですよね」と初回と同じ指摘をした山崎氏。「本来の松坂のスライダーであれば横に滑ってから落ちてって空振りを取れるんですけど、今のスライダーは曲がってませんでした」と話すも、続く山下をチェンジアップで仕留めた場面では「これで三振を取れるボールが一つできましたので、これから2ストライクに追い込んだら、このボールで三振を取れば球数が減る」と評価も。その上で、この日のピッチングについては「まずまずだったと思います。これからイニングをしっかり投げれるように行けば先発が見えてくる」と総括している。

その他にも、山崎氏はロッテ戦に途中出場した清宮幸太郎にも言及。3打数ノーヒットという結果に終わったが、「そうなんですけど、やっぱり清宮はすごい。何がすごいかっていうと、見逃し方がいい」と絶賛。相手投手が投げる変化球を早いタイミングでボールと見極める選球眼を讃えると、「このままでやって下さい。そうしたら早い時にホームラン見れます」と期待を寄せた。