【ファンキー通信】金魚すくいロボットが人を救う日
この金魚すくいロボットの研究をしているのは、奈良先端科学技術大学院大の木戸出教授のチーム。ポイポイ君は、アーム先の破れない専用のポイ（金魚すくい用の網）で、３分間に10匹ほどをすくう。先日、行われた全国金魚すくい選手権でも、その華麗な技を披露。たくさんの観客の注目を集め、子供たちも大喜びだった。成功率はまだ低いが、破れやすい通常のポイにも挑戦中だ。
でも、このような高度な技術を利用して、どうして金魚すくいなんでしょう？
「金魚で有名な大和郡山市が近いため、地域貢献の一環としてというのがひとつの理由です」と研究チームに参加している助手の河村さん。
さらに、このポイポイ君に使われている技術は、将来的に大きく社会貢献することが期待されている。例えば、人が転倒するなどの危険な目にあった場合にさまざまな情報を取り込み、状況を認識、助けることができるという。金魚すくいばかりでなく、このような技術の研究が、今後さらに行なわれていくようだ。
河村さんも「ロボットが自ら重要な情報を選んで認識していくことで、上手く人間のサポートをし、人間とロボットが共生できると考えています」と、研究に対する情熱を語ってくれた。
金魚すくいロボットというユニークな発想の裏には、将来的なロボットのあり方を大きく左右する、とっても大切な研究があったのだ。私としては、これからも金魚すくいは続けて欲しいところだけれど・・・。（文／verb）
