平岡祐太 撮影/佐藤靖彦

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「正直、ずっと主役をやりたかったんです。今までは主人公にあたっていく役が多かったので、すごく主役というものへの憧れがあって。だからこのタイミングでお話をいただけて、すごく恵まれているなと思いました」

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 月曜名作劇場『新・浅見光彦シリーズ』のスタートが決定し、平岡祐太(33)が4代目・浅見光彦役に大抜擢(ばってき)! 1994年から続く長寿番組ということで、

「うれしさ反面、すごく“重み”を感じました。自分にやり切れるのか最初は不安もありましたが、僕の中に“やらない”という選択肢はありませんでした」

 バトンを受け継ぎ、原作を読んだり過去のドラマを見たり、軽井沢にある『浅見光彦記念館』にも足を運ぶなどして着々と下準備を進めていったという。

 歩き方ひとつとっても“浅見らしさ”を探求していったといい、

「(兄・陽一郎役の)石丸幹二さんが“丹田(へその下)のあたりに重心をおくと時代劇みたいに、腹膜あたりだと若者の歩き方になるよ”とおっしゃっていて。どこに意識をおくか変えるだけでこんなに違うんだと、勉強になりました。僕はみなさんが長年培ってきたものをとても信頼しています。今回の現場はこうやって新しい出会いや、学ばせてもらうことがすごくありました」

 少しずつ自分なりの浅見像を見いだすことができたと、笑顔も見せる。

「前作と比べられることもあると思いますが、今回はまた違った空気感を持った作品になりそうな予感がしています。最終的には“新しい浅見光彦も素敵だね”と、そう言っていただける作品になったらうれしいです」

 ロケで行きたい場所は?

「出身地の山口県ですね。町おこしのためにも来ていただければ、地元の方たちもすごく喜んでくれると思います。若いころは地元に夢がなくて“こんなところ嫌だ”って東京に出てきたのですが、今あらためて考えるとすごく素敵なところだなと。自分の故郷がどう映るのか。地元のよさを、再発見できればと思います」

<番組情報>

月曜名作劇場 内田康夫ミステリー
新・浅見光彦シリーズ
『漂泊の楽人 越後〜沼津・哀しき殺人者』

10月30日(月)夜8時 TBS系

辰巳琢郎、沢村一樹、速水もこみちに続き、平岡祐太を迎えて新シリーズがスタート。『漂泊の楽人』は美空ひばりの名曲でも知られる「越後獅子」が題材。流浪の民の悲しい過去と、秘められた愛憎が交錯して起こる連続殺人事件に、浅見光彦が鋭い推理で迫る!